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シリーズ・ザ・生活習慣病

50弾

シリーズ生活習慣病 第50弾!2010.09月号

「敵に塩を送る?」

最近は、『○○の塩』など、うま味のあるオシャレな塩がいくつかありますね。
ミネラル豊富で身体に良さそうな気がしますが、実は日本人は塩分の摂り過ぎ。
皆さんもうす味を目指す必要がありそうですよ。

塩分摂取量の目標は、健康な人でも1日で、男性9g未満、女性7.5g未満。
血圧が高い方は、1日6g未満です。
それに比べ、今の日本人の全国平均は1日11~12g。
地域や個人の好みによっては、1日20g以上も・・・!
こんなに塩分を摂り過ぎていれば、
血圧が高くなったり、浮腫(むくみ)が出たりするのもうなずけます。

身体に入った塩をろ過してくれる腎臓の処理能力は1日9gまで。
つまり、残りの塩は身体にたまってしまいます。
では、残りの塩はどこにいくかというと・・・?

実は、皮膚(皮下)に溜まります。
そして、汗をかくと、汗と一緒に皮膚に溜まった塩も少しずつ身体の外に出ていきます。

しかし、高温サウナは逆効果!!
一時的に汗と一緒に塩も出ますが、急に塩が出て行くので身体が危機を感じ、
そのあと塩をとったときに、いつも以上に塩を吸収します。
しかも、腎臓も塩を尿から出さないよう、溜め込むように働いてしまいます。

やはり適度な(有酸素)運動で汗をかかなければ、『塩出し』は成功しません。
血糖値や血圧を下げるためにも、食事で減塩、運動で身体からの『塩出し』に努めましょう。

「あれぇ?だって先生、運動したらスポーツ飲料で塩もとらないといけないんじゃ…?」

いえいえ。
我々がジムで軽くトレーニングしたり、走ったりするくらいでかく汗では、水ばかりが蒸発し、
血液中の塩はそれほど減りません。
塩分不足にならないのでスポーツ飲料は要りません、補給するのは、『水』だけで十分です。

どんな人がスポーツ飲料が必要かというと、
マラソンや運動選手並みの運動、暑い日の肉体労働をされている方など。
大量の汗をかいて、水も塩もしっかり身体の外に出て行くので
水も塩も補給する必要があります。
また、1日体調が悪くて何も食べられないような具合の悪い日なども。

つまり、時には必要な塩分補給ですが、それ以外に積極的にとってしまうと、
健康には逆効果。
『敵に塩をおくる』にはならないようですね(笑)。

ちなみに、塩分ゼロの生活でも、皮膚(皮下)から完全に塩分がなくなるまでには
約4ヶ月かかるそうですから…。
脂肪と一緒で、塩も減らすのは大変ですね。

さて、私もダイエットを始めて4ヶ月。
かねしろ先生のウェストは10cm減りました!

カロリーと一緒に塩分制限。
私と一緒に頑張って行きましょうね!!

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