シリーズ・ザ・生活習慣病

33弾

シリーズ生活習慣病 第33弾!2009.04月号

Yes,We Can!(イエス ウィー キャン!)

生活習慣病といわれる、糖尿病・脂質異常症(高脂血症)、高血圧・・・
その治療の中心は、食事と運動が基本です。
肥満があれば、まず体重コントロールが治療の第一歩になります。

実は、私も昨年は体重コントロールをさぼっていたので、ここ2、3ヶ月頑張りましたら。
なんと!
7.5kg痩せました。

ポイントは、

  1. 間食・夜食を食べず、
  2. 油を控え、
  3. 穀物を減らし、
  4. アルコールの回数を減らし、
  5. 毎日40分以上歩いたり、腹筋をし、
  6. 毎朝・毎晩(1日2回)体重を量り、カレンダーに書いて、
    朝の体重に晩の体重を近づけるよう食事を意識する。
  7. そして、皆に言う!

これだけでかなり痩せましたよ。

「無理よ、この歳で」
「わかっているけど出来ない」
なんて思っている方!
いいえ、あなたも出来ますよ!!

オバマ大統領のスピーチをお借りすると、
皆さんの「イエス ウィー キャン!」があって初めて成功できるのです。

ポイント7の、『皆に言う!』が大事なキーポイントで、
1人では、なかなか長続きしない方は、是非我々にお手伝いさせて下さい。
かねしろ内科クリニックが一丸となり、皆様のお役に立ちましょう!

私たちも、「イエス ウィー キャン!」
自分と仲間を信じて、毎日盛り上がって皆様をお待ちしています。

最後にもう一回。
「イエス ウィー キャン!」

30弾

シリーズ生活習慣病 第30弾!2009.01月号

「おかえりなさい」

新年明けましておめでとうございます。

皆さんはお餅を何個たべましたか?
当院の患者さまで、1回に1個と答えた方は、
皆、この宴会ラッシュの続く年末年始に関わらず、
糖尿病の数値を良くしていらっしゃいました。
大変素晴らしいことです。

一方、お餅は1回に2個…と答えた方は、
やはり数値は悪くなっていました。

3個以上・・・は、皆さんのご想像通りだと思います。
美味しいものは、上手に味わいましょうね。

さて、糖尿病のお話をするとき、
「HbA1c 5.5%以下を目指しましょう!!」
(ヘモグロビン・エー・ワン・シー/過去1~2ヶ月の血糖の平均)
と、当院では○○の一つ覚え(むしろ呪文?!)のように厳しくお話ししていますが・・・

昨年のある日、10年以上HbA1c6.5%以上なのに、
「大丈夫だよ先生、俺元気だから」
と、合併症の危険を信じない患者さんが来院されました。

数ヵ月後、「最近歩くと胸が重く・・・」

その瞬間!

私の右手は紹介状を殴り書き。
「○○さん!今すぐ循環器内科に行かないとホントに危険ですっ!!」
もう、立て板に水鉄砲(?)の如くまくしあげ、患者さんはやっと事の重大さに気が付きました。

後日、循環器内科医から、「冠動脈、しっかり詰まっていましたよ。」と、報告が。
3本ある心臓の血管のうち1本が90%、もう1本が99%閉塞して(詰まって)おり、
間一髪ということでした。

その後、見事に生還してきた患者さん曰く、
「かねしろ先生。もう何でも聞くからさ、また来てもいいかなぁ?」

我々は患者さんが元気で笑っている姿を見るのが趣味。
怒るどころか、
「もちろんです!!おかえりなさい!!!」

今年も元気に笑顔で来院されることをお待ちしています。

29弾

シリーズ生活習慣病 第29弾!2008.12月号

「糖尿病も二極化!?」

今年はお陰様で分院が大和市(鶴間駅)に無事開院致しまして、
相模原市(東林間駅)と同様、糖尿病患者さんが次々来院されました。
ウチの管理栄養士達も、皆様の療養生活についての相談を、額に汗して頑張ってくれています。

そんな中、患者さんのデータを拝見していると、大きな特徴があることに気が付きました。

二極化です。

だいぶ悪くなってから来院されるのはよくあることですが、発症前の境界型の
段階で来院されるパターンが増えてきました。
健康に対する皆様の意識の高さは賞賛に値します!素晴らしい!!

今年の5月の話ですが、東京で日本糖尿病学会があり、改めて境界型の
段階で改善することの大切さが確認されました。
HbA1c(ヘモグロビン・エー・ワン・シー/過去1~2ヶ月の血糖の平均)が、
5.4%を超えると糖尿病を発症する可能性が高まり、動脈硬化は進みます。

今年の4月から始まった特定健診では、5.2%から保健師・管理栄養士など
による生活改善の指導が入るようになったというのは、(糖尿病の)精密検査を
してみると、5.2%の段階でも『境界型』とはっきり分かるからです。

私はどうかといいますと、会食や飲み会が多いので、うっかりすると、HbA1c5.2%…
(笑えない…)

ちょっとした所は歩く!歩く!!、野菜山盛り食べる!食べる!!
…で、翌月はHbA1c4.8%へ。
ちなみにLDL(悪玉)コレステロール62、中性脂肪63、γ-GTP16…

「凄い!」「不公平だ!」「おかしい!」「ウソでしょ!?」
と、我がスタッフから非難めいたコメントの嵐(怒~)!!

もうすぐボーナスとも皆気付かず・・・(フッフッフッ)

28弾

シリーズ生活習慣病 第28弾!2008.11月号

血糖は24時間営業

ある日の夜中、私の携帯が鳴りました。
「先生、夜中にスミマセン。昼からインスリンを打たなかったら手が震えてきて・・・怖い・・・。」

極度の脱水と高血糖、電解質異常・・・
もう少しで昏睡状態になるところでしたが、すぐ対処をして1時間後、無事に元気になりました。
御連絡いただけて良かったです。

かねしろ内科クリニックでは、一部のインスリン治療中の方やその他御心配のある方のために、
携帯電話・PHS・自宅電話で24時間対応をしています。
血糖コントロールの状況をメールでお知らせいただいている方もおります。

運動・食事療法を患者さんは24時間頑張っていらっしゃるのです。
我々が手を抜くわけにはいきません。
手段を選ばず、ステキな結果になるよう、お手伝いしております。

おかげ様で今月の24日で当院は開院してから丸3年となります。
今年の6月には、大和市の鶴間駅近くに分院が出来、スタッフも倍となりました。

ますます賑やかに、元気いっぱいに、皆さんの療養生活を支援していきますので、
一緒に楽しく頑張って行きましょうね!

27弾

シリーズ生活習慣病 第27弾!2008.10月号

小さな頃から運動習慣を

「駅から15分?!遠いね、その店!」
先日、こんな会話を耳にしました。

忙しいときは別として、私は出来るだけ歩くようにしていますが、
この15分という微妙な時間を長く感じる人と、なんともないと思う人の違いは
どこにあるのでしょう??

当院では、運動療法の一環として、春・秋の木曜日の昼には患者さんとウォーキングを行っております。

現在のテーマは、『腕』です。

歩くとき、肘を直角に曲げ、後ろに引くときには肘テツをするように力を入れると、
良い腕のトレーニングになります。

小さな頃から運動習慣をつけ、糖尿病を発症させないように頑張りましょう。
(もちろん、今からでも遅くありません!)

ちなみに当院は、東林間駅改札を出て、右に行くと20秒で着いてしまいます。
鶴間の分院も、鶴間駅の目の前のビル…。

ちょっと遠回りしないと・・・(笑)

26弾

シリーズ生活習慣病 第26弾!2008.09月号

今日から始めましょう

「暑くて運動していないから太っちゃって…。来月から頑張ります。」
こんな会話が、8月は多かったです。本当に、暑い日が続きましたものね。

でも、この会話、ちょっと残念。
この会話から2つの思い違いをしていることがわかります。
それは…

  1. 太るのは運動不足だけでなく、食事のカロリーが多かったためです。
    暑くてつい、アイスやジュース、または果物…。
    麺類も実はいつものご飯のカロリー以上に食べていた、なんて思い当たることは??
    実は、ケーキ1個を消費するには、1時間歩いても難しいくらいです。
    やせる基本は食事にあるのです。
  2. 運動をすすめるのは、『やせるため』だけではありません。
    糖尿病の場合、『血糖を下げるインスリンというホルモンの、”効きをよくする身体”を作る』
    のが目的です。
    運動により、私たちの細胞はインスリンが効きやすくなり、同じ量のインスリンでも血糖が
    よく下がるようになります。
    しかし、運動を2日空けるとその効果はもとに戻ってしまうので、少なくとも1日おきには
    運動をしないといけませんね。

ついでにもう一つ。

運動の目的は、『筋肉の保持』もあります。
運動不足だと足、特に太ももの筋肉が落ち、寝たきりの原因になります。
余分な脂肪を落とし、インスリンの効きを良くし、将来寝たきりにならないためにも、

「来月から」ではなく、「今日から」頑張りましょう!

25弾

シリーズ生活習慣病 第25弾!2008.08月号

『つながる』こと

午前1時、偶然夜遅く帰宅し、居間でお茶をすすっていた瞬間、私の携帯電話が鳴りました。

「Aさん、どうしたの?」
「熱が出て…腰の辺りが痛く、膀胱炎のひどいのかと…。
血糖も下がらないし、夜中にスミマセン。」

インスリン治療中のAさんです。
Aさんは腎炎(感染症のひとつ)になりかけていたのです。

糖尿病の方は、風邪などの感染症にかかると、血糖がいつもより上がってしまいます。
何も食べなくても血糖値が高くなるというワケです。
だから、「血糖も下がらないし…。」と、Aさんはおっしゃったのでした。

Aさんの場合、今回は、抗生剤を飲むことと、
インスリン量の調整(いつもより必要量が多くなります)について説明し、事なきを得ました。
電話がつながって良かったです。

『つながる』と、いえば、
患者さんの情報が、スタッフ間でつながることも重要です。

医師だけではなく、看護師、管理栄養士、受付と、スタッフ全員が、
患者さんの情報(“ここだけの話”は別!)を共有することで、
患者さんに対し、『自分達は何をして差し上げられるのか』を、
考え、実行することができるのです。

これが、チーム医療、チーム一丸の高いホスピタリティーにつながるのです。

もうひとつ、私のコラムの愛読者の1人である某編集長さんが、
6月に当院に取材にいらっしゃいました。
「各スタッフが1つにつながって、素晴らしいチーム医療が…!」
いえいえ、我々だけでなく、患者さんとも編集長さんともしっかりつながっていますよ!

24弾

シリーズ生活習慣病 第24弾!2008.07月号

いいんです!!

「全く何度言っても・・・」、「いつまでたっても・・・」と、

『我が子への 口からもれる 親の愛』 (←川柳?)

私の大好きな次男は、生まれつき障害児(遺伝子疾患)のため、発達が遅く、
分かってはいるものの、つい激励(?)が漏れてしまいます。

心筋梗塞目前や、失明寸前の患者さまに、「なぜ間食がやめられないの?」と、
つい檄(げき)を飛ばすこともありますが、ほとんど親の気持ちと同じ、「心の叫び」・・・。

間食をしても、肥満になっても糖尿病を発症しない人がいる中、
「なぜ私だけ?」
と、やりきれない気持ち、よく分かります。

でも、『遺伝子のなせる業(わざ)』には勝てないのです。

糖尿病、高血圧、脂質異常症(高脂血症)、痛風(高尿酸値血症)、肥満・・・
すべて、遺伝子と生活習慣が関係するものです。

現在の医学では、遺伝子を治す治療法がないため、生活習慣をより健康的にするのが、
治療手段となるため、御本人の努力が必要となりますが、
人間ですから限界がありますよね。。。

いいんです!

我々スタッフが、皆さんのライフパートナーとしてお手伝いを致しますから。
その代わり、しっかりとついて来て欲しいのです。

クリニックが手狭になったため、6月2日に小田急鶴間駅前に分院を作りました。
東林間と鶴間、2つのクリニックをあわせると、医師9名、看護師8名、管理栄養士6名、受付5名と、
大変賑やかになりました。

皆様の、「合併症なく楽しい人生」を、スタッフ一丸となってお手伝いをさせていただきます。
私の次男と共にに頑張りましょうね!

23弾

シリーズ生活習慣病 第23弾!2008.06月号

糖尿病のお薬(その4)

「○○さん、そろそろインスリン注射を・・・」

糖尿病のお薬を飲んでも効かず、長年HbA1c7.0%以上が続くと
一般的に患者さんにとって、あまり嬉しくない会話が始まります。

「いや、それだけは・・・。あと一ヶ月待って。」
そうおっしゃって、半年~1年引き伸ばしたり、来院しなくなったりするケースをよく耳にします。

『注射』が嫌、『針が怖い』、『イメージが悪い』など、様々な理由があるからだと思いますが、
実はコレ、患者さんにとって『大損』になってしまうのです。

なんと、インスリン治療は、早く始めれば早くやめられる可能性があるのです。なぜなら・・・

・体内で、インスリンを出す細胞(β細胞)が、
・高血糖により攻撃され、細胞の数が減ってきてしまい、
・インスリンを出す量が減り、
・さらに高血糖になってしまう

・・・と、いう悪循環を、


 

[1] インスリン(ホルモン補充)注射をすることで・・・

↓↓

  • メリット1
    インスリンの量が補充され、高血糖が改善される。
    そうすると、β細胞への攻撃が減り、(β細胞の)数が減らなくて済む。
  • メリット2
    高血糖を改善する作業を、注射によるインスリンが手伝ってくれるので、
    体内のインスリンの負担が減る。
  • メリット3
    負担が軽くなった、体内のインスリンはまた元気になってきて、血糖値を下げる力が復活する。
  • メリット4
    悪循環が好循環となり、インスリン注射をやめることが出来る!

 


[2] 逆に、インスリン治療を先延ばしにしてしまうと・・・

高血糖 → 体内のβ細胞攻撃 → β細胞死滅 → 体内でインスリンが作られなくなる

↓↓

一生インスリン注射!


 

・・・となってしまい、本当にこれは、『大損』です。
一生インスリン注射をしなくてもいいように、早く治療を始めたいですね。

インスリンは、基本的には1日4回(毎食事・就寝前)打ちます。
現在、インスリンの種類がたくさんあり、その方の生活などに合わせたインスリンのタイプと
打つ回数(1回~4回)を選んで使うようになっています。

また、最近では、「そろそろインスリンを出す準備をしてネ!」
と、β細胞に軽く命令してくれる優しいホルモン(GLPー1)が発見され、
限られた施設で治験を行っています。

インスリンと同じような注射の打ち方で、体内に入れます。
1日、1~2回打ちで良いそうです。

他にも当院で治験に御協力いただける一部の患者さんには
様々なお薬を使っていただいてます。

なかなか好評のようですヨ!

22弾

シリーズ生活習慣病 第22弾!2008.05月号

忍び寄る恐怖のノ糖尿病合併症

昨年度を振り返りますと、われわれスタッフの熱意が多くの患者さまに伝わったのか(?)
糖尿病患者さまで合併症を起こしてしまった方が非常に少ない、有意義な1年間でした。

しかし、中には突然、『眼底出血』が発見された方もいらっしゃいます。

そこで今回のテーマは、「眼科に行こう!」です。

初めて外来を受診される患者さまには、

1.糖尿病教室
2.管理栄養士・健康運動指導士による食事と運動のお話
3.眼科受診のすすめ、紹介、

を、行っておりますが、この3が一番大事なスタートになります。

眼底の状態が、0~A1(単純型の出血)までであれば、とにかく血糖値を良くしていきますが、
B1(増殖型の眼底出血)以上であれば、かなり慎重に糖尿病のコントロールをしなければ
いけません。

この方針を立てるには、眼底所見が不可欠なのです。

ところが、外来通院に慣れてくると、眼科受診を御無沙汰してしまう方が多数いらっしゃいます。
これは自覚症状が無いためで、「忍び寄る恐怖の出血」は、症状が出てからでは手遅れであることを
つい忘れてしまうのでしょう。

(糖尿病による)動脈硬化が進むHbA1c5.5%以上、ましてや6.5%以上の高度に
合併症が起こるレベルの方は、必ず定期的な眼科受診が必要なのです。

当院では、『糖尿病手帳』のほかに、『糖尿病眼手帳』と、いうのをお渡ししています。
これは、この両方の手帳を介して、眼科医⇔糖尿病医の連携がスムーズにかつ、
的確に行えるための、大切なアイテムなのです。

眼科受診の際、これらの手帳を眼科医に渡してもらい、所見を記入していただき、
また糖尿病医のところでみせていただく・・・。
これが、糖尿病患者様の眼を守るために大切なのです。

そういえば、私も眼科受診は御無沙汰だなぁと、思った方!
近いうちにでも是非眼科に行きましょうね。
そのときは、『糖尿病手帳』と、『糖尿病眼手帳』をお忘れなく・・・。

では、行ってらっしゃ~い!!