シリーズ・ザ・生活習慣病

154弾

第154弾 シーサイドライン2019.07月号

八景島のとなりにある横浜市立大学医学部。
そう、私の卒業した母校。

お昼にシーパラダイスのカレーを食べたり、
試験のあとのご褒美に、巨大あなご寿司をほおばりに悪友と野島に行ったり。
ときには大学院の先輩医師に、産業振興センターの最上階で
鉄板焼をご馳走になったり…

どこに行くにもシーサイドラインに乗ってくり出した6年間でした。

本当にお世話になったそのシーサイドラインが、
先日なんと、新杉田駅で逆走したとニュースで聞きました。

シートベルトのない電車の中では、低速でも大けがになります。
でも「まさか」それを誰が予想できたでしょう?

「まさか」といえば外来で
『糖尿病?まさか』

身内に糖尿病なんて聞いたことがなかったので、
自分だけはならないと思っていた、と。
でもよくよく聞けば、おじいさんが脳いっ血で倒れたとか…

昔は糖尿病が診断される前に、
脳梗塞や心筋梗塞で倒れた方が多かったのです。

境界型糖尿病(HbA1c 5.6%〜)のうちに、
まさかと思わずいらしてくださいね。

シャンパンを飲みながら筆を走らせていたら、編集部からメールが…
まさか?もう夜8時過ぎ!
原稿遅れてごめんなさい m(_ _)m

153弾

第153弾 令和プロジェクト!2019.06月号

激務のなか、上皇さまの国民に寄り添うお姿を拝見していると、
我々国民は変えがたい力をいただけるとの言葉がよくわかります。

被災地でも[会って話して手を握る]
涙する方々の姿に、こちらも熱い思いが伝わってきますよね。
すごいパワーだと思いますが、
見えている以上に尽力されていらしたことがにじみ出ています。

そして天皇陛下は、迎える少子高齢化に対して
皇太子のお立場の時から雅子さまとともに若い世代の活躍を願いつつ、
すでに[子どもたちの教育の大切さ]を述べられてきました。
未来を強く意識する… 大変なお仕事です。

未来といえば、我々も患者様の未来を常に考え
[令和プロジェクト]として、全スタッフで取り組みを始めました。

①超音波検査などでがんを早期に発見する
②脳梗塞・心筋梗塞を予防するために血管や合併症の評価をして
 徹底的に原因を取り除く
③できるだけ今の幸せな生活を保っていただきながら①②をすすめてゆく

東林間/鶴間/小田原(杏林堂)3つのクリニック
総勢110名のスタッフで頑張ってまいります!

平成は、日本に戦争無くホッといたしましたが、
個人の病気との闘いは必ずあります。

20代で大腸がんと闘ってきた阪神・原口選手が2軍復帰!
というニュースが…
とりあえずシャンパンで乾杯です!

152弾

第152弾 桜切るバカ2019.04月号

やむなく剪定した実家の桜。

『桜切る馬鹿 梅切らぬ馬鹿』

切った枝の切り口が腐ってしまう桜、
余計な枝を落とすとよく咲く梅…
花でも違いがあるのが面白いですよね!

違いといえば、食べ物にも血糖値の上がり方の違いが…
それでは実験開始!

朝はサンドイッチ、昼はざるそば。
さて、血糖値は…
180mg/dlくらいにはね上がりました!

ならば「ダラダラと毎晩宴会」の金城先生は…
なんと〆のご飯も食べたのに、血糖値はほぼ100mg/dl!

忙しい朝は早食いとなり、30分たたないうちに
炭水化物(ご飯等)が口の中に。

いっぽう宴会は、シャンパン?から始まり、
野菜やお魚等のおつまみを食べ、
少なくとも30分以上、炭水化物は食べませんよね。

食事が始まると、小腸からGLP-1というホルモンが出て、
血糖値を上げないようにする準備がスタート。
それに約30分かかるので、
30分以上経過してから炭水化物を摂取すると
血糖値が上がりにくいのです。

野菜やおかずから食べて(お箸を置いて)ご飯は最後に。
じゃあ外食の親子丼は…?
気にせずお散歩で挽回です(笑)

さぁて実家に寄って、元気に咲いた桜を見ながら、
今夜もシャンパンからダラダラ始めようっと(幸せ)

151弾

第151弾 おてんば2019.03月号

先日、スカルノ元大統領のデヴィ夫人がテレビに生出演され、
激動の人生を語っていらっしゃいました。

クーデターはその最たるもの。
ある時は川に逃げ込み、竹のシュノーケル
(いわゆる忍者のすいとんの術!)で身を隠したとか。

国を追われフランスに亡命。
『私、もともとおてんばでしたので、いろいろなことに興味があり…
英語だけでなくフランス語も勉強していたので…
そのおかげで人生が豊かで前向きに…』
まったく同感!と食い入るようにみてしまいました。

おてんばといえば、金城も小学生の頃は
『廊下に立っていなさい!』とよく叱られていましたが、
この[立つ]ということがいかに大切か…

1月14日「American Journal of Epidemiology」によると
成人の4人に1人が8時間以上座りっぱなし。

そこで1日に30分ほど、イスから立ち上がって運動するだけで
余命が延長する可能性があり、
ランニングでなくても、ウォーキングなどの軽めのものでもよい!

『今は寒くて…』
15分も歩けば、体はポッポしてきます。

かねしろ内科では、毎週無料で有資格者が
患者様に運動療法を行っていますので、ぜひ参加してほしいです!

『私、ストレスはためず…毎晩シャンパンを飲んでおりますの』
と79歳のデヴィ夫人!
勝手に親近感が…

知らぬ間に立ちながらテレビを見ていました(笑)

150弾

第150弾 手ごわい2019.02月号

『久しぶりに野菜食べました。食べる機会がないんですよ』
…驚きのフレーズに、しばし言葉を失う金城。

事情を聞いてみると、野菜が嫌いというわけではなく、
母親が忙しくて中食(買ってきたおかず)が多い食生活に
子どもの頃から慣れていたと。

「キノコなんかはどう?何にでも合うし」
『料理の仕方がわからないです』
…て、手ごわい!
子どもの頃からの生活習慣を変えるのは、なかなか難しいですよね。

手ごわい、といえば動脈硬化もまたしかり。
久しぶりに頸動脈超音波(エコー)検査をやってみた患者様が、
動脈硬化病変(プラーク)が増えている!ということが…

『先生、わかりました。もう薬飲みます。』
の同意に、ホッと胸をなで下ろす瞬間です。

①プラークの材料となるLDLコレステロールを
 70mg/dl以下に下げるスタチン製剤
②血管をしなやかにするための高純度EPA製剤

この2つを飲んでいただけると、手ごわい動脈硬化もひと安心です。
まずは久しぶりにならないよう
定期的にエコー検査をしてみましょうね。

今年は平成最後の年。
私もしっかり検査、しっかりお薬を飲んで、
野菜をつまみにシャンパンを…
まさに変えられない生活習慣病(笑)

149弾

第149弾 ガソリン満タン2018.12月号

先日、車を走らせていると、途中で赤ランプが…
ガソリンがなくなるお知らせ。

目的地までまだまだ。
すぐさまスタンドを検索するも行く先になく、やむなくUターン(涙)
いつも満タンにしておかないといけませんね。

満タンといえば、われわれの栄養素も不足してはいけません。
特に妊娠中のお母さんは、お腹の子どもに栄養をとられてしまい
本当に大変。

たとえば、貧血は妊婦さんの体力を消耗してしまいます。
普通の食生活では確実に鉄不足になるため、
妊娠前にヘモグロビン(Hb)、鉄(Fe)、フェリチン(Frn)を測定し、
妊娠中にHbが減らないよう、FeとFrnは100以上を保ちたいです。

もうひとつ減ってしまうのが甲状腺ホルモン。
これも赤ちゃんにどんどんとられてしまうため、
お母さんは元気がなくなってしまいます。

血液検査をしないとわからないので、
「最近疲れやすい、元気がない」という方は、
妊娠中にかぎらず検査をしてみましょう!

ところで、うちのクリニックは空前のベビーブーム(汗)
4人の赤ちゃんの誕生(予定)という、おめでたい年でした。
来年も良い年になりますように。

148弾

第148弾 モミジ2018.11月号

『最近なんでも美味しくて…』
という会話が外来で聞こえてくると、秋だなぁっと感じます(笑)

先週まではまったく紅葉の気配を感じられなかった緑の葉が
一気に紅く染まったモミジの盆栽。
きれいに紅葉するには条件があるそうです。

そのひとつが、夏のあいだの[十分な]お水。
水やりを[しっかり]やらないと真っ赤に紅葉しないなんて
まったく知りませんでした。

十分といえば、睡眠も大切。
質の高い睡眠をとれないと昼間眠いのは誰しも感じるところですが、
寝ているあいだもしっかり呼吸をしていないと身体は酸欠になり、
車の運転中や会議でもうとうと…
そう、睡眠時無呼吸症候群(SAS)です!

自覚がなくても、家族から
『いびきがすごい、しばらく息をしていない!』と言われたり、
採血検査で『血が多い』と指摘された方も、SASの可能性があります。

検査はご自宅で簡単にできますし、
万一SASと診断されても、CPAPという呼吸補助を
寝ている時にしてあげれば、翌日は気分爽快!
『もう手放せない』という方が大半です。
一度検査をしてみましょう。

そろそろ紅葉の秋。
しっかりお散歩して、秋を満喫しに行きたいですね!

私も盆栽を眺めながら十分なシャンパンを…
あっ!モミジが散ってる…

147弾

第147弾 「がん」の検査は大切です2018.11月号

久しぶりに出刃包丁と刺身包丁…(さびてるかなぁ)
おっ、大丈夫、切れ味もまずまず、よしよし。
昔を思い出し、魚をおろしてみました。

『どこで習ったんですか?』
子どもの頃に、父親の姿を見ていて、お手伝いをしたくらい。

大学の頃は、早朝、近くの南部市場に行って、
プロが買う横で口調をあわせて買い付け。
「キロどれくらい?」みたいな(笑)

年末なんかはイナダや鯛を手に入れて、
家でサクにして、ご近所に配っていました。
驚かれたり、喜ばれたり。

横綱級の鯛の骨はすごく太く、自慢の八寸出刃が刃こぼれすることも。
でも包丁屋さんに教わったように研いで、
すぐ水気を拭いて油紙に包めば、次も気持ちよく使えます。
日頃のメンテナンスは大切ですね。

日頃のメンテといえば、
いまや2人に1人がなるという[がん]の検査は大切です!

今年、すい臓がんだけで、すでに10人以上発見しました。
ほとんど早期で見つけているのでホッとしていますが、
その時に役に立つのがエコー(超音波)検査です。

甲状腺、頸動脈、心臓、お腹と様々な検査ができますが、
乳がんエコーは特に有効です。
マンモグラフィーと両方やれば完璧ですが、
マンモではわかりにくい場合もあるので、
「どちらか一方」ならば、エコーをおすすめします!

痛みのない検査で、
かねしろ内科でも、女性検査技師が2名いますので、
ぜひ年に1,2回はやりましょう!

そういえば、豊洲市場が始まりました。
落ち着いたら行ってみたいですね!
シャンパン飲みながらお刺身つまんで… ふふふ。

146弾

第146弾 なおみ大坂選手2018.09月号

すごかった!のひと言ですね。
体格も性格もまったく違うセリーナとなおみ(敬称略)、
どちらも普通はマネできない、遺伝子のなせる技かと。

『普段から人より努力する意識を』という会話を
よく言ったり聞いたりしますが、
その、努力できる・できないも、
やはり個人の遺伝子しだいと思いませんか?

遺伝子といえば、肥満もそのひとつ。
『親が太っているから私も…』

確かに、たとえば[ピマインディアン(ピマ)]という民族、
第二次世界大戦以降、高脂肪食により
アリゾナ州のピマの方々はだいぶ肥満になり
糖尿病の発症が増えました。

しかし、昔ながらの生活を送っている
メキシコに移住したピマの方々は、
肥満や糖尿病が非常に少ない。

遺伝子に生活習慣が勝てる!ということですね。

糖尿病の遺伝子があるうちのスタッフ、
みな発症しないように、がんばっているようです。

でもそれは、一日じゅう糖尿病に関わらせていただけているから…
みなさんはそんなこと意識して生活するなんて、普通は無理。

毎月通院していらっしゃる方が、良くなっている理由は
その不断の意識なんですね!
いつでもそのお手伝いさせていただきます!

札幌にいる従兄は幸い無事でした。
大阪、北海道で亡くならられた方々に心よりお悔やみ申し上げます。
一日も早い復興を願っております。

145弾

第145弾 魔物2018.08月号

100回記念の高校野球。
レジェンド始球式に、なんと私の大好きな松井秀喜さんが!

投げる前に「なんだか失敗しそうな…」と思いました。
…そう、甲子園には[魔物]がいる(見えた?(笑))

緊張されていたのか、案の定、ボールは左にそれ、
松井さんは頭を抱えて大笑い。
むしろなごやかな始球式で素敵でした!

魔物といえば、突然やってくる病気。
先日ばったり会った、スタイリストのAさん。
決め台詞は『今はこれにこれを合わせて、決まり!』

いつも多忙な金城先生が服を買うとき、
瞬時に対応してくださり、3分でジャストフィット。

そんなAさん『胸が痛くて救急車を呼んだら心筋梗塞で』
…20年くらいお付き合いしていますが、
まったくそんな様子はありませんでした。
しかし『血圧が高く、タバコも』と原因はあったようです。

他にも脳梗塞、眼底出血など魔物はありますが、
最近[すい臓がん]なる魔物が増えている気がします。

昨年は5人、今年はすでに9人の患者様が…
でもほとんどの方が早期で発見できたので、
ホッとしております。

私も半年に1回、エコー(超音波)検査をしています。
症状がなくても定期的にエコーを。
すい臓が一部でも見えないときには、
CTや腫瘍マーカー検査を行いましょうね!

それにしてもAさん、治療後、目が覚めての第一声が
『無断欠勤しちゃった』
…[魔物]ならぬ、仕事の[鬼]
来年、定年だそうです。

ん?
金城先生の定年は… ない(笑)