Kaneshiro Diabetes Clinic

糖尿病・生活習慣病の専門内科
かねしろ内科クリニック

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Kaneshiro column 院長コラム

第223弾 レスキュー隊 前編

「息子さーん、2階のガラス割って入りますよ」
現場は緊迫していた。

前日の午後を最後に連絡が取れず、警察に依頼、
先に実家に到着した警察官から携帯電話が鳴り、
「お母さん、玄関先で声がするが開けてくれない。
開けられないのかもしれない」と。

ほどなく金城先生も現場に到着、鍵を開けようにも、
昔の古い鍵もかけてしまっていたためドアは開かず、
声をかけてもなにやら様子がおかしい。
まるで認知症のような会話、そして動いている気配がない…

「鍵開け業者は時間がかかりそうで、それを待っていると…
レスキュー隊出動させます」
と言い終わる前から答えは決まっていた、(お願いします)と。

ややもすると20時間以上、玄関で意識を失い倒れていたのか?
真冬でないにしろ、低体温になっていないか?
様々な憶測が脳裏をかすめていったその時、レスキュー隊が到着。

隊長さんが家を一周し「ハシゴ持ってきて」と指示を出す。
「あの窓がベストだな」
できるだけ家に被害がないようにという取り計らいのもと、
救出作戦が始まった。

(パンッ)とガラスの割れる音がした。
(さすが、プロは違う…)
と思うが早いか、玄関に隊員到着。
「14時11分、現認」
玄関のドアが開いた…(来月につづく)

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