Kaneshiro Diabetes Clinic

糖尿病・生活習慣病の専門内科
かねしろ内科クリニック

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Kaneshiro column 院長コラム

シリーズ・ザ・生活習慣病

理事長の金城が、最近のできごとや今ホットな話題とともに、みなさまの健康にちょっと役立つ情報をお届けします。

シリーズ生活習慣病 第29弾!

「糖尿病も二極化!?」

今年はお陰様で分院が大和市(鶴間駅)に無事開院致しまして、
相模原市(東林間駅)と同様、糖尿病患者さんが次々来院されました。
ウチの管理栄養士達も、皆様の療養生活についての相談を、額に汗して頑張ってくれています。

そんな中、患者さんのデータを拝見していると、大きな特徴があることに気が付きました。

二極化です。

だいぶ悪くなってから来院されるのはよくあることですが、発症前の境界型の
段階で来院されるパターンが増えてきました。
健康に対する皆様の意識の高さは賞賛に値します!素晴らしい!!

今年の5月の話ですが、東京で日本糖尿病学会があり、改めて境界型の
段階で改善することの大切さが確認されました。
HbA1c(ヘモグロビン・エー・ワン・シー/過去1~2ヶ月の血糖の平均)が、
5.4%を超えると糖尿病を発症する可能性が高まり、動脈硬化は進みます。

今年の4月から始まった特定健診では、5.2%から保健師・管理栄養士など
による生活改善の指導が入るようになったというのは、(糖尿病の)精密検査を
してみると、5.2%の段階でも『境界型』とはっきり分かるからです。

私はどうかといいますと、会食や飲み会が多いので、うっかりすると、HbA1c5.2%…
(笑えない…)

ちょっとした所は歩く!歩く!!、野菜山盛り食べる!食べる!!
…で、翌月はHbA1c4.8%へ。
ちなみにLDL(悪玉)コレステロール62、中性脂肪63、γ-GTP16…

「凄い!」「不公平だ!」「おかしい!」「ウソでしょ!?」
と、我がスタッフから非難めいたコメントの嵐(怒~)!!

もうすぐボーナスとも皆気付かず・・・(フッフッフッ)

シリーズ生活習慣病 第28弾!

血糖は24時間営業

ある日の夜中、私の携帯が鳴りました。
「先生、夜中にスミマセン。昼からインスリンを打たなかったら手が震えてきて・・・怖い・・・。」

極度の脱水と高血糖、電解質異常・・・
もう少しで昏睡状態になるところでしたが、すぐ対処をして1時間後、無事に元気になりました。
御連絡いただけて良かったです。

かねしろ内科クリニックでは、一部のインスリン治療中の方やその他御心配のある方のために、
携帯電話・PHS・自宅電話で24時間対応をしています。
血糖コントロールの状況をメールでお知らせいただいている方もおります。

運動・食事療法を患者さんは24時間頑張っていらっしゃるのです。
我々が手を抜くわけにはいきません。
手段を選ばず、ステキな結果になるよう、お手伝いしております。

おかげ様で今月の24日で当院は開院してから丸3年となります。
今年の6月には、大和市の鶴間駅近くに分院が出来、スタッフも倍となりました。

ますます賑やかに、元気いっぱいに、皆さんの療養生活を支援していきますので、
一緒に楽しく頑張って行きましょうね!

シリーズ生活習慣病 第27弾!

小さな頃から運動習慣を

「駅から15分?!遠いね、その店!」
先日、こんな会話を耳にしました。

忙しいときは別として、私は出来るだけ歩くようにしていますが、
この15分という微妙な時間を長く感じる人と、なんともないと思う人の違いは
どこにあるのでしょう??

当院では、運動療法の一環として、春・秋の木曜日の昼には患者さんとウォーキングを行っております。

現在のテーマは、『腕』です。

歩くとき、肘を直角に曲げ、後ろに引くときには肘テツをするように力を入れると、
良い腕のトレーニングになります。

小さな頃から運動習慣をつけ、糖尿病を発症させないように頑張りましょう。
(もちろん、今からでも遅くありません!)

ちなみに当院は、東林間駅改札を出て、右に行くと20秒で着いてしまいます。
鶴間の分院も、鶴間駅の目の前のビル…。

ちょっと遠回りしないと・・・(笑)

シリーズ生活習慣病 第26弾!

今日から始めましょう

「暑くて運動していないから太っちゃって…。来月から頑張ります。」
こんな会話が、8月は多かったです。本当に、暑い日が続きましたものね。

でも、この会話、ちょっと残念。
この会話から2つの思い違いをしていることがわかります。
それは…

  1. 太るのは運動不足だけでなく、食事のカロリーが多かったためです。
    暑くてつい、アイスやジュース、または果物…。
    麺類も実はいつものご飯のカロリー以上に食べていた、なんて思い当たることは??
    実は、ケーキ1個を消費するには、1時間歩いても難しいくらいです。
    やせる基本は食事にあるのです。
  2. 運動をすすめるのは、『やせるため』だけではありません。
    糖尿病の場合、『血糖を下げるインスリンというホルモンの、”効きをよくする身体”を作る』
    のが目的です。
    運動により、私たちの細胞はインスリンが効きやすくなり、同じ量のインスリンでも血糖が
    よく下がるようになります。
    しかし、運動を2日空けるとその効果はもとに戻ってしまうので、少なくとも1日おきには
    運動をしないといけませんね。

ついでにもう一つ。

運動の目的は、『筋肉の保持』もあります。
運動不足だと足、特に太ももの筋肉が落ち、寝たきりの原因になります。
余分な脂肪を落とし、インスリンの効きを良くし、将来寝たきりにならないためにも、

「来月から」ではなく、「今日から」頑張りましょう!

シリーズ生活習慣病 第25弾!

『つながる』こと

午前1時、偶然夜遅く帰宅し、居間でお茶をすすっていた瞬間、私の携帯電話が鳴りました。

「Aさん、どうしたの?」
「熱が出て…腰の辺りが痛く、膀胱炎のひどいのかと…。
血糖も下がらないし、夜中にスミマセン。」

インスリン治療中のAさんです。
Aさんは腎炎(感染症のひとつ)になりかけていたのです。

糖尿病の方は、風邪などの感染症にかかると、血糖がいつもより上がってしまいます。
何も食べなくても血糖値が高くなるというワケです。
だから、「血糖も下がらないし…。」と、Aさんはおっしゃったのでした。

Aさんの場合、今回は、抗生剤を飲むことと、
インスリン量の調整(いつもより必要量が多くなります)について説明し、事なきを得ました。
電話がつながって良かったです。

『つながる』と、いえば、
患者さんの情報が、スタッフ間でつながることも重要です。

医師だけではなく、看護師、管理栄養士、受付と、スタッフ全員が、
患者さんの情報(“ここだけの話”は別!)を共有することで、
患者さんに対し、『自分達は何をして差し上げられるのか』を、
考え、実行することができるのです。

これが、チーム医療、チーム一丸の高いホスピタリティーにつながるのです。

もうひとつ、私のコラムの愛読者の1人である某編集長さんが、
6月に当院に取材にいらっしゃいました。
「各スタッフが1つにつながって、素晴らしいチーム医療が…!」
いえいえ、我々だけでなく、患者さんとも編集長さんともしっかりつながっていますよ!

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