Kaneshiro Diabetes Clinic

糖尿病・生活習慣病の専門内科
かねしろ内科クリニック

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Kaneshiro column 院長コラム

シリーズ・ザ・生活習慣病

理事長の金城が、最近のできごとや今ホットな話題とともに、みなさまの健康にちょっと役立つ情報をお届けします。

シリーズ生活習慣病 第36弾!

家庭血圧を測りましょう

今年、『高血圧の指針』が、5年ぶりに改訂されました。

今回の改訂のメインは、なんといっても『家庭血圧の指針』が一緒に入ったことです。

今まで、『高血圧の指針』と『家庭血圧の指針』が別に示されていたので、
一般には殆ど広まりにくかったのですが、今回一緒になったことで、血圧が高い方は
ご自身がどのくらいの血圧を目標に改善したら良いか、わかりやすくなったと思います。

病院で測る血圧は、普段の生活と違うため、緊張していつもより高くなる人がいたり、
病院にいることの安心感から、いつもより血圧が下がっている人がいたりと、
これだけでは診断しにくい人がいるのです。
だからこそ、家庭(普段の生活)での血圧を測り、高いかどうかを調べてから治療をするか
(高血圧かどうか)を診断する必要があるのです。

また、高血圧の治療をしている人は、
目標の血圧までコントロール出来ているかをご自身でも把握することで、
自覚症状の少ないこの病気を油断しないで続けられることが出来るのです。

では、いつ家庭で測ればよいかというと…

(1)「朝起きてすぐ(1時間以内)」←冬は暖かいお部屋で/トイレに行ってからでOK
(2)「寝る前」

この2つです。

日中は、動き回ったり、様々な刺激を受けるので、
血圧の変動が激しく、あまり参考になりません。

また、血圧計は、腕に巻くタイプのものがおススメです。
それが一番正確といわれています。

皆さんも、ぜひ下記の表を見て、血圧チェックをしてくださいね。

もちろん、糖尿病がある人の目標血圧は、
外来血圧 「130/80未満」、家庭血圧「125/75未満」と、いうのを覚えてくださいね!

尚、この表は、「最低でもここまで血圧を下げましょう」と、いう目標値です。

ときどき診察室で、「先生、私、家での血圧が110/70なの。低すぎない?」
なんて、相談をされることがあります。

大丈夫です!

正常な血圧の方は、大体このくらいです。
低すぎるのではなく、むしろ正常数値ということなのです。

余談ですが、小学生の血圧は、どちらも2ケタです。
若くて弾力のある血管であれば、大人になってもこの数字です。

それが、長い生活習慣の中で、動脈硬化が進む(血管が固くなる)ことで、
血圧も上がってくるというわけです。

殆どの方がすでに血管が固くなっている年齢から血圧の数値を知るために、
高めのほうが見慣れてしまい、それが普通に感じられてしまうようですね。

これからは、皆さんも是非、家庭血圧を測りましょう。

家庭血圧が高めの方は、うす味(減塩)&運動などを心がけ、
病院で医師・管理栄養士とともに治療を行いましょう!

私たちがお手伝いします!

シリーズ生活習慣病 第35弾!

ついつい億劫(おっくう)に・・・

当院へお通いの患者さまは、殆どの方がきちんと定期的に通院されているのですが、
残念ながら、途中で来院されなくなる患者さまもいらっしゃいます。
インスリン療法をしていたり、重症な方はもちろんですが、どんなに軽症な方でも
やはり心配なので、こちらから連絡をとらせていただいております。

連絡すると、大抵、
「つい忘れちゃって。」、「薬があったから。」などおっしゃいますが、中には、

「体調バッチリ!元気だから行かない!」と、おっしゃる通りの元気な方が。
・・・悲しいかな、我々の説明不足か、通院が嫌なのか、
いずれにせよきちんとお話しないといけませんね。

例えば、HbA1c(糖尿病の過去1~2ヶ月の状態の平均がわかる検査)が、
7%の方が、半年ぶりに検査すると、大体8%に跳ね上がります。

5%台の、いわゆる境界型の方も「軽いから平気」と油断し、採血をしないと
6%くらいにあがってしまい、『糖尿病』と、診断がついてしまう場合があります。

元々、HbA1cが5%台あるということは、おそらく遺伝があるからです。
今、どのくらいの数字であるかを定期的に把握することで、
これ以上悪くならないよう、予防することが大切なのです。

でも、なんといっても症状がないので、通院するのはついつい億劫に
なりますよね。

そこで当院は通院生活を楽しく続けていただけるよう、
医師、看護師、管理栄養士、クリニカルサービスが一丸となって、
皆様の長生き大作戦にお供させていただきます。

一緒に頑張って行きましょうね!!

シリーズ生活習慣病 第34弾!

糖尿病教室の力(ちから)

当院では、糖尿病と初めて言われた方や、新しく当院へ受診された患者さまなどを対象に、
毎月、8~10人の少人数制で、『糖尿病教室』を開催しています。

ちょっと中を覗いてみると…

まずは、血糖を測ります。
糖尿病教室は14時からなので、食後の血糖値に、皆様一喜一憂(冷や汗?)し、
同時に、生活習慣を振り返る、『生活習慣チェックシート』にチェックをつけていただきます。

チェックシートは、以前の生活習慣と、現在の生活習慣の2つを振り返るので、
「あれ~。まだまだ生活を直さないといけないなー。」や、「あら、随分チェックが減ったわぁ。」
など、皆様口々におっしゃいます。

そうやって、意識が高まったところに、スタッフ紹介。
これだけ沢山のスタッフが自分たちをサポートするんだと、感動を覚えながら、
いよいよ金城・朝倉医師の登場です。

糖尿病の、『病気』、『検査』、『治療』などの説明を40分程度行うと、
「ふむふむ」、「やばっつ!」「頑張らないと!!」など、テンションは最高潮に。

その後、患者さまとスタッフとの座談会。
打ち解けた雰囲気で、ホンネを出し合う大切な時間。

「わかっちゃいるけど、つい…。」、「そうそう、わかる。わかる。」、
「どうしてもやめられなくてー。」、「うんうん。つらいよね。」
など、日頃言い辛いことも、すんなり口に出してしまう不思議な時間。

そのうち、
「私も以前はそうだったけど、今はこうやって工夫したのよ。」
「私も。いまはこういう作戦で…。」、「あっそうか、私もこうしたときは良かったわ。」
「俺は、ここで、こういうアドバイスもらってさー。」、
「それなら私にも出来そうだ。」、「あら私もそうしてみようっと!」
その盛り上がりには、目を見張るものが。

最後は患者さまの、目標発表タイム。
「えーっ!本当にここまで言っちゃうの?」と、こちらがビックリするくらい
皆さんの決意の高まりには、スタッフ一同感動の時間。

次回の受診のときには、「こんなに良くなっている!」と、患者さまが実は一番感動され、
それをスタッフは満面の笑みで医師に報告…。

これで金城の作戦大成功!です。
本当に楽しくて、楽しくてやめられません。

シリーズ生活習慣病 第33弾!

Yes,We Can!(イエス ウィー キャン!)

生活習慣病といわれる、糖尿病・脂質異常症(高脂血症)、高血圧・・・
その治療の中心は、食事と運動が基本です。
肥満があれば、まず体重コントロールが治療の第一歩になります。

実は、私も昨年は体重コントロールをさぼっていたので、ここ2、3ヶ月頑張りましたら。
なんと!
7.5kg痩せました。

ポイントは、

  1. 間食・夜食を食べず、
  2. 油を控え、
  3. 穀物を減らし、
  4. アルコールの回数を減らし、
  5. 毎日40分以上歩いたり、腹筋をし、
  6. 毎朝・毎晩(1日2回)体重を量り、カレンダーに書いて、
    朝の体重に晩の体重を近づけるよう食事を意識する。
  7. そして、皆に言う!

これだけでかなり痩せましたよ。

「無理よ、この歳で」
「わかっているけど出来ない」
なんて思っている方!
いいえ、あなたも出来ますよ!!

オバマ大統領のスピーチをお借りすると、
皆さんの「イエス ウィー キャン!」があって初めて成功できるのです。

ポイント7の、『皆に言う!』が大事なキーポイントで、
1人では、なかなか長続きしない方は、是非我々にお手伝いさせて下さい。
かねしろ内科クリニックが一丸となり、皆様のお役に立ちましょう!

私たちも、「イエス ウィー キャン!」
自分と仲間を信じて、毎日盛り上がって皆様をお待ちしています。

最後にもう一回。
「イエス ウィー キャン!」

シリーズ生活習慣病 第32弾!

「バランスです!」
今回は、コレステロールの数値についてお話しします。

2007年の2月より、心筋梗塞など動脈硬化性疾患の予防や治療の指標を、
「総コレステロール」から、
「LDL(悪玉)コレステロール」と、「HDL(善玉)コレステロール」とし、

を、目指しましょう!と、お話ししてきました。

最近は、この、「LDL(悪玉)コレステロール」と、「HDL(善玉)コレステロール」の2つの
バランスが大事で、

と、この比率にしなければ、動脈硬化が進むということが分かりました。

心筋梗塞を起こした方の多くが、「LDLは正常範囲内なのに、HDLの割合が少なかった」
と、いう研究からも明らかです。
HDLが少ないともっともっとLDLを下げないとならないのです。

何事もバランスが大切ということですね。

バランスといえば、
昨年、ある特定の果物だけを食べるダイエットが騒がれていました。
甘く、食べやすいものだから、当院にお通いの方も、何人か試されていましたが、
結果は…

「主食・主菜・副菜。この3つを1日3回そろえて食べないと、栄養バランスが偏り、
他の病気にかかりやすくなります。
また、果物ばかりは食事より多くの糖分をとることになるので、血糖値が上がり
やすいのです。健康的なダイエットとはいえませんから、きちんと食事をしましょうね。」

…と、ウチの管理栄養士さんもバランスが大事とよく言います。
これを守ると結果は、もちろん『◎』です!!

バランスって大事ですね。

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