Kaneshiro Diabetes Clinic

糖尿病・生活習慣病の専門内科
かねしろ内科クリニック

東林間

042-701-1041

鶴間

046-271-7410

Kaneshiro column 院長コラム

シリーズ・ザ・生活習慣病

理事長の金城が、最近のできごとや今ホットな話題とともに、みなさまの健康にちょっと役立つ情報をお届けします。

シリーズ生活習慣病 第31弾!

「免停にご注意!?」

ある日、「胸が痛い」と、飛び込み来院の患者さん。
最終的には薬の処方で済みました。

しかし、家族歴をお聞きすると、「父は突然亡くなり・・・心不全とか診断され・・・」

私はこのフレーズを聞き逃しません。
家族に糖尿病患者さんはおらず、「心臓で」、「脳溢血で」・・・
昔は糖尿病の診断がつかず、分からないまま心筋梗塞や脳梗塞で亡くなった方が
かなりおられました。

私の予想は当たってしまい、
HbA1c(ヘモグロビン・エー・ワン・シー/過去1~2ヶ月の血糖の平均)は、
なんと11%以上という、かなり高い数値でした。
入院してもおかしくない数値です。

御本人は、”寝耳に水!”くらい、相当困惑され、今まで採血検査をしなかった事を後悔…。
当院の管理栄養士と1時間程お話しされ、
「よしっ!治す!!」と、意欲的に生活習慣を見直しされていました。

別のある日。
高速が渋滞し、「降りたらすいているはず」と、道を熟知している私の予想はピタリ。
スイスイ走っていると、真っ赤な旗が・・・。

なんと免停になってしまいました。

「ちょっと位大丈夫」というのは、ダメ!本当にダメです。(いや、ダメでした…)

やはり糖尿病、高血圧、脂質異常症は、
放っておくといつか免停ならずとも取り返しのつかない合併症へ一直線。
生活にかかわること、命にかかわることは、甘く考えてはいけません。

もう金城先生は違反しません。
スタッフの皆と約束したので・・・

( ↑「当たり前ですよおっ!先生1人の身体じゃないんですからぁああ(怒)!!」 スタッフより )

皆さんも健康に注意し、安全な生活を送られることを望みます。

シリーズ生活習慣病 第30弾!

「おかえりなさい」

新年明けましておめでとうございます。

皆さんはお餅を何個たべましたか?
当院の患者さまで、1回に1個と答えた方は、
皆、この宴会ラッシュの続く年末年始に関わらず、
糖尿病の数値を良くしていらっしゃいました。
大変素晴らしいことです。

一方、お餅は1回に2個…と答えた方は、
やはり数値は悪くなっていました。

3個以上・・・は、皆さんのご想像通りだと思います。
美味しいものは、上手に味わいましょうね。

さて、糖尿病のお話をするとき、
「HbA1c 5.5%以下を目指しましょう!!」
(ヘモグロビン・エー・ワン・シー/過去1~2ヶ月の血糖の平均)
と、当院では○○の一つ覚え(むしろ呪文?!)のように厳しくお話ししていますが・・・

昨年のある日、10年以上HbA1c6.5%以上なのに、
「大丈夫だよ先生、俺元気だから」
と、合併症の危険を信じない患者さんが来院されました。

数ヵ月後、「最近歩くと胸が重く・・・」

その瞬間!

私の右手は紹介状を殴り書き。
「○○さん!今すぐ循環器内科に行かないとホントに危険ですっ!!」
もう、立て板に水鉄砲(?)の如くまくしあげ、患者さんはやっと事の重大さに気が付きました。

後日、循環器内科医から、「冠動脈、しっかり詰まっていましたよ。」と、報告が。
3本ある心臓の血管のうち1本が90%、もう1本が99%閉塞して(詰まって)おり、
間一髪ということでした。

その後、見事に生還してきた患者さん曰く、
「かねしろ先生。もう何でも聞くからさ、また来てもいいかなぁ?」

我々は患者さんが元気で笑っている姿を見るのが趣味。
怒るどころか、
「もちろんです!!おかえりなさい!!!」

今年も元気に笑顔で来院されることをお待ちしています。

年別アーカイブ