Kaneshiro Diabetes Clinic

糖尿病・生活習慣病の専門内科
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Kaneshiro column 院長コラム

シリーズ・ザ・生活習慣病

理事長の金城が、最近のできごとや今ホットな話題とともに、みなさまの健康にちょっと役立つ情報をお届けします。

シリーズ生活習慣病 第90弾!

信じる者は若返る!

今年も一年間
いっぱい美味しいものをいただきました。

100kgの穀物に100kgの野菜、
20kgの魚に18kgの肉、
そして300リットル近い我らがシャンパンやワインたち…

我が胃袋、よくぞ耐えてくれた
と思ったら、
今年も緊急内視鏡のお世話に…

去年はサンマ、
今年はシメサバのお刺身に、
彼は潜んでいました。

その名はアニサキス!

一緒に行った14名は皆無事で
私だけ…

きっと、よく噛んでいたら、彼らを粉々にできたでしょうに。

後日談ですが、
同席していた消化器内科H先生は、シメサバを食べるのをためらい、
何度もやめようと思ったそうですが、目の前の誘惑に負け、
そのかわりよく観察し、30回よく噛んで召し上がったと。

アニサキスが、胃でなく腸で悪さをすると、
最悪、腸に穴が開き、緊急開腹手術になる、
「命懸け」とよく理解されているから、慎重になられたかと。

それに引きかえ私は…
トホホ 反省です。

動脈硬化もまたしかり。
原因の血糖、血圧、コレステロールにタバコ…
いつかは心筋梗塞、脳梗塞、失明、透析と
まさに命懸けの結果になるとわかっていても、
なかなか誘惑には勝てませんよね。

私は現在、皆さんの頸動脈のエコーと血管年齢を検査し、
少しでも危険な状態だったら、すぐに対処しています。
幸い、皆さま元気に通っていただけています。

ところで、私を信じ、
10年以上お付き合いいただいている患者様が大勢いらっしゃいますが、
動脈硬化があるため、血管を元気にするお薬を何年も飲んでいただいた結果、
ほぼ全員の血管年齢が若返りました。

信じる者は…
ですね!

シリーズ生活習慣病 第89弾!

うつ伏せ

大学院生の頃、港南台高島屋のデパ地下で
『今日はサンマが安いよ!兄ちゃんどう?』
と威勢のよい掛け声につられて、1袋4匹350円!

『美味しそうですね』と声をかけると、
『1匹おまけ!』とさらに追加してくれて、
二人で5匹は要らない…とも言えず(笑)、とりあえず帰宅。

いざ塩ふりの時、
「あれれ、6匹いるよ!」

翌日は病院当直で、持ち越すわけにはいかないため、
腹をくくりました。

「とにかく食べるぞ」
今までの人生で、あんなにサンマを食べたことはありません。
4匹食べちゃいました(笑)

若かったですね。
今じゃ完全に胃薬のお世話になってしまうでしょう。

厚労省の統計によると、
国民1人が1日に食べる魚と肉の量は、
2000年当時は約90gと80gで魚の方が多かったそうですが

2006〜2008年は、両者とも80gくらい

2010年には、魚72.5g<肉82.5gと、肉優勢。

下処理や後片付け、骨がめんどう、
という理由もあるとか。

ある健康に関する〈後悔したこと〉アンケートによると、
歯の定期健診を受ければよかった
運動をすればよかった
間食を控えればよかった
腹八分にして体によいものを食べればよかった …等々

日頃私が執筆している内容ばかりでしたが
おかずについては
大豆、魚、脂の少ない肉をバランスよく食べるのがよいかと。
肉も食べないと、ビタミンや鉄不足になりますしね。

そういえば、アンケートに日野原重明先生のコメントが…
「野菜はたっぷり、週にヒレ肉2回/魚5回、穀物控えめ…」

さすがだなぁ、と読んでいると

「うつ伏せで寝ると不眠症にならない」

…実は私もうつ伏せです!
理由も全く同じで、動物はみなうつ伏せだからと。

私も100歳…
あっ、シャンパン毎日はダメみたいです(涙)

シリーズ生活習慣病 第88弾!

安かろうは良かろう?

「1円でも他店より高かったら…」
という家電量販店のセリフも耳に慣れました。

牛丼にしても、ファストフードにしても、
価格競争の波に飲まれ「安かろう良かろう」に切磋琢磨…
そのしわ寄せは、人件費に加えて材料費。

一方、ジェネリック医薬品(製薬会社が開発した、医薬品の特許が切れた後に、
別メーカーが同じ有効成分でつくる薬・後発医薬品)は…

「安いのに同じ薬?」
中古車や割れせんべいならまだしも、同じ薬のはずがありません。

先日『後発品に薬局で変えられたら脈拍が増えてドキドキ苦しい…』
と患者様から電話があり、急いで元に戻してもらいました。

「私は後発は飲みません」と言っていた、
後発品の営業マンの正直さに驚いたことを思い出しました。

さて、安くなったお陰で運動人口が増えたスポーツジム!

体育の日に合わせた新聞発表によると、
高齢者の体力がぐんぐん上がっているようです。

加えて子供たちの身体能力も向上しているとか。
喜ばしいことですね!

筋肉量が増えることでエネルギー消費量は増え、
運動習慣によりインスリンの効きがよくなり、
血糖値や血圧、精神的にも良いことだらけ。

なにより、寝たきりにならないことが一番のご利益です。
心臓等の臓器は20歳までに出来あがりますが、
筋肉トレーニングは70歳だって遅くはありません。

ちなみに、お散歩は無料です。
歩くだけでも十分ですから、頑張っていきましょうね!

シリーズ生活習慣病 第87弾!

ストップウォッチ

決定、東京五輪!
でも、あまり気乗りしませんでした。

被災地を訪れてから『彼らの気持ち』が度々脳裏をよぎります。

五輪準備金4500億円、
自分達の被災地に使って欲しい…

「東京、よかったですね、でも私はテレビで観戦、震災でこんな状況なので…」
リポートに涙があふれました。

同じ日本人でこれだけ人生が違うとは…

糖尿病も人生・生活が変わる出来事。
あれこれ我慢、嫌いな運動…とストレスがたまる患者様。

でも、病気でなくても食べ過ぎれば太り、運動不足で足腰は弱る。
努力をされている多くの方々…
健康を保つため一緒に頑張っていきましょうね!

小学生の時「ストップウォッチ、あれば持参を」の連絡網、
父がわざわざ買ってきてくれました。
『チチチッと針のよい音!』とお気に入り。

突然父親から「3分間で○○について述べよ」
みたいなトレーニングを受けたり…

思い出の父の遺品を、五輪が決まった日に偶然発見。
当時は猫に小判、
なんとスイスのオメガ社製の手巻きストップウォッチだったのです!

傷がついたガラスの風貌に、変わらぬ懐かしい秒針の音…
父の愛情を今頃…(涙)。

『頑張る未来の子供たち』のため、復興も五輪も大切です。

東林間のクリニックはバリアフリー。
車イス、眼や耳の不自由な患者様、頑張っていらして下さいます。

2020年東京。
パラリンピックも絶対に見に行きたいですね!

シリーズ生活習慣病 第86弾!

笑み

…20年ぶりに行ってきました、イタリア!
懐かしい風景、美味しい料理、明るい笑い声…

でも日本とちょっと違うのは体格。
中年以降の方々は、素敵なちょいワルからでっぷり体型まで、
皆さんの予想の範囲内ですが、
若者のほとんどがすらりとした美男美女。

リストランテでも、かなりの量のパスタやピザの大きさを見ると
『太って当たり前』
なのになぜ若者はやせているのでしょうか?

早速、現地でインタビューしてきました。

その結果、
(1)結婚までは男女ともスタイルをよくしたい。
(2)よって、大好きなパスタは、せいぜい週に2回にしている。
(3)普段は野菜をよく食べる。
(4)結婚したら、もう周りの目を気にしない人は、毎日パスタにピザにワイン!
(5)でもまだまだモテたいひとは食事を制限している
と…。

糖尿病の人は?
(6)まずは野菜から食べている。
パスタはシェアするか、残している、私自身も糖尿病だし!

…これって事情は同じなのに、さすがファッションの国イタリア、
体格が命なんですね。

あと、自販機やコンビニがほとんど無く、
ピッツェリアやスパーにわざわざ買いに行かないと
手軽な飲食も買えない環境ではあります。

でも、親が太っていると、やはり食べ過ぎてしまう性格は遺伝する
とも話してくれました。

遺伝といえば、飛行機の機内食が終わり睡眠時間の暗い中、
読書灯をつけてノートを広げて勉強している長男の姿が、
学生時代の私とそっくりなのには驚きましたが、
笑みがこぼれたよい旅でした。

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