Kaneshiro Diabetes Clinic

糖尿病・生活習慣病の専門内科
かねしろ内科クリニック

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Kaneshiro column 院長コラム

シリーズ・ザ・生活習慣病

理事長の金城が、最近のできごとや今ホットな話題とともに、みなさまの健康にちょっと役立つ情報をお届けします。

シリーズ生活習慣病 第85弾!

元気のもと

サクッと梅雨が明けて、急に暑くなったためでしょうか。
部屋の熱さに耐えながら頑張っていたスタッフも、数人ダウン…
幸い、休養と給水ですぐに元気になりましたが。

「(500mlペットボトル)3本は水を飲んでいたんですが、
排尿はありませんでした」

…つまり、脱水だったのです。

大量に汗をかかない季節でも、
運動をしない状態で、体重の1/30の水が必要です。
これに、運動が加わり、あるいは夏の自然発汗の分を足して飲まないと、
尿が出ない危険な状態になります。

「喉が渇く」「尿が出ない、出ても色が濃い」は危険信号。
「体がだるい」は緊急事態です!

ところで、脱水でもないのに元気がない、という患者様が…

調べてみると、『甲状腺機能低下症』
甲状腺ホルモンという、元気のもとになるホルモンが少なかったのです。

なかには、『バセドウ病』や『橋本病』で、
しっかりお薬を飲んでいたのに症状が出る患者様が、
なぜかうちにやって来て、調べてみると、
ホルモンの値が正常範囲内に入っていない!

よくよく聞いてみると、めったに採血しないでお薬だけもらって…

ちなみに私は採血結果を見て、
「あと半分を3日に1回」とか「5日で3錠」
という難解な微調整をしたりします。

たまには、採血やエコー検査をしてくださいね!

元気のもとの甲状腺ホルモン調整、水、休養、
あとは…
愛情と笑顔で、今年の夏も頑張ります!

シリーズ生活習慣病 第84弾!

8765 花婿(はなむこ)

天国、行ってきました!
(と言っても本物の天国ではなく、銀座の天ぷら屋さんでもありません(笑))
熊本にある、馬肉料理屋さんです。

お料理は馬肉のフルコース。
初めての本場馬肉料理に、期待と不安が…

まずは、馬刺のとろける舌触りに、一発先制パンチ。
レバーもクセがなく、次々に女将から馬肉攻撃を受け、
最後は、馬肉しゃぶしゃぶでノックアウト!

見た目はあんなにアブラがあるのに、こんなにサッパリした…

『馬肉は身体にいいんですよ~』の解説に、
酔いも回って、思わずうなずいてしまうところ、そこは我々プロ集団

「食べ過ぎればカロリーオーバーです」と、
きちんと女将にお返事しました。
(自分たちはフルコース食べていることは棚におき(笑))

…そうです、我々は日本糖尿病学会で熊本に行ってきました。

今回の変更点は、ズバリ『HbA1cの目標値』です。

昨年からの移行期間を経て、
0.4%プラスした、国際基準(NGSP)値しか使わなくなることに加え、

高齢者など、コントロールが難しい場合は8%未満、
合併症を起こさないためには7%未満、
正常化(完治ではありません)は6%未満にしましょう!

というのが、今回、学会で発表された熊本宣言でした。

8%、7%、6%… 覚えやすいでしょっ
という狙いらしいですが、かなりアバウトですよね。

いろいろ裏話は聞きましたが… 皆さんには内緒です。
「えぇ~」
ではちょっとだけ。

高齢者等は、100歳まで生きたい方は想定外、
当院に通っていただいている、ひそかに長生きしたい方々は、
もう少し頑張っちゃいましょう!

完全正常は5.5%未満で卒業です。

ただし、低ければ低いほどよいわけではなく、
低血糖が頻発するのは危険です。

ゆっくり、しっかり、確実にHbA1cを下げて、
100歳を目指しましょう!

私の友人が、やっと7月に入籍します。
「やっと婿になれるよ!」
うんうん、よい8765(花婿)…

シリーズ生活習慣病 第83弾!

相談相手

早いもので、6月で鶴間分院も、開院して5年になります。
数多くの患者様が、様々な問題を抱え、糖尿病に立ち向かっています。
本当にいろいろな相談を受けるので、
外来はやりがいがあり、飽きません。

すべての悩みに私がお応えしたいところですが、
餅は餅屋にお願いするのが、世の中の道理というもの(…セリフがレトロ(笑))

当院では、
お食事→管理栄養士
運動→健康運動指導士
ストレス→心理カウンセラー
エコー→臨床検査技師
そして、生活・介護→介護福祉士!

今までは、看護師やクリニカルサービス(医療事務)が、
生活や介護のご相談のお手伝いをしていましたが、
当然、専門知識はプロにはかないませんし、
本来のスタッフ業務に、少なからず支障が出ていました。

通院されている患者様の、介護を中心に、生活の悩みを解決すべく、
今年から介護福祉士を配置し、予約制で相談を受けています。

今や、介護は様々なサービス形態があり、
どこに何をお願いすればよいかが難しい状況です。
そのご相談を、ゆっくり懇切丁寧に、
その方にとってベストな方法を提案しています。

『誰も教えてくれないこと』を相談できる相手がいる…
こんな安心できるシステムは嬉しいですよね!

大きな病院にある安心を、クリニックで細かく対応…
かねしろ内科の濃厚なサービスを、ぜひご堪能くださいね。

そういえば、今から熊本で学会かぁ…
『どこに美味しいお店があるか…』
誰に相談しようかなぁ…(笑)

シリーズ生活習慣病 第82弾!

骨折しました

桜も終わり、運動日和の季節になってきました。
この私も、6月の皇居駅伝に向けて、ジムで走っております!

『運動はなんのためにするの?』の問いに、
皆さんは、すらすらお答え頂けると思いはしますが、念のため。

一番の理由は「寝たきり」にならないためです。

筋肉は使わないと、どんどん退化し、なくなっていきます。
入院中、ベッド上安静を強いられた方は、すぐに歩けなくなるのをご存じかと。

次に、“カロリー消費”とは言うものの、
私が時速8kmで1時間走っても、
たかだか消費エネルギーは500kcalちょっと。
7で割り算して、約70gの脂肪しか燃えません。

運動後に「○○kg減った!」と喜んでいる方がたまにいますが、
あれは大変危険な“脱水”です。
運動後は少し体重が増えているくらいが安全です。

運動前・運動中・運動後に、充分水を飲んで下さいね。
喉が渇いたら、もう手遅れです。

ちなみに、毎日70g×28日=マイナス2kg!
継続は力なり。

三番目の理由は、インスリンの効きを良くするためです。
みるみる血糖値は下がります。

この、運動による血糖改善効果は、
2日連続して運動をサボると、もとの身体に戻るため、
隔日以上での運動が必要です。
筋肉を使うことなら、なんでも効きます。

そんなわけで、かねしろ内科では、運動療法を皆でやっています。
先日、私は軽く走ったら…
なんと、左足の土踏まずの近くを破砕骨折!
きっと着地が悪く、この体重をほんの小さな面積で受けてしまったんですね。

6月の駅伝、延期です(涙)

シリーズ生活習慣病 第81弾!

忘れない

久しぶりに、奇跡的に時間がポツンとあいたので、
スタッフと会議を兼ねて近所のレストランにランチへ行きました。

四人組の女性客が少し離れた席に。
するとかすかに『かねしろ…』という名前が聞こえたような…
息を殺し、耳をそば立て…

『やだ、ほら、あの駅の所よ、かねしろさんが今度新しく作っているみたいでね、
そうなのよ、スルガ銀行の真ん前でね、今度は階段が無いのよ、前みたいに。
だから車イスとか、足の悪い○○さんとかね、
今まで行けなかった人に紹介しているのよ、私…』

ホッとしました。
どんなうわさ話をされてしまうのかと、内心ドキドキしながら聞いていましたが、
どうやらうちのファンらしく、彼女たちの席までご挨拶に。

すると、彼女たちはうちの患者様ではないのに、
通っている人から聞いてのことだということなのです。

さらに、『え〜本物? 金城先生ってこんなに若いの?』
嬉しくて、お会計一緒にしてしまおうかと思いました(笑)

3・11に開院した理由…
それは絶対に忘れないため。

人生、嬉しいことも、悲しいことも必ずあります。
患者様の血糖値が改善して喜び、
しかし、悲しむべき合併症が起こりうることも、忘れてはならないのです。

震災も合併症も、突然起こることを忘れてはいけません。

『東林間かねしろ内科クリニック』、開院いたしました。

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