Kaneshiro Diabetes Clinic

糖尿病・生活習慣病の専門内科
かねしろ内科クリニック

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鶴間

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Kaneshiro column 院長コラム

シリーズ・ザ・生活習慣病

理事長の金城が、最近のできごとや今ホットな話題とともに、みなさまの健康にちょっと役立つ情報をお届けします。

シリーズ生活習慣病 第102弾!

一番

早いもので、かねしろ内科クリニック 開院9周年を迎えました。

かねしろ内科を卒業していった
後輩の医師やスタッフにたまに会いますが、異口同音に
『金城先生のところのスタッフ教育はすごいレベルです、真似できません』
と嬉しい言葉を頂けます。
常に[前へ前へ]を心がけて頑張っているスタッフのお陰かと思います。

神奈川県内の糖尿病を専門とする先生方が
患者様と一緒に頑張って治療した結果、
なんと神奈川県は、糖尿病関連死亡率が全国一低い県を保っています。

私も属している、神奈川県糖尿病対策委員会の活動も
毎年研究発表を行い、頑張っています。

一番といえば、当院には頸動脈超音波画像で
日本一をとった臨床検査技師がいます。

画像が美しいだけでなく、血流を見ただけで、
その先にある見えない領域の状況を予測するという腕を持っています。

動脈硬化は将来、心筋梗塞・脳梗塞を引き起こします。
超音波検査は簡単で安全ですので、ぜひ受けていただきたいですね。

今、私が考えているのは、[患者様のために一番いい医療]
特に若い頃から、インスリン注射とずっと付き合わないといけない
1型糖尿病の患者様が、ストレスなく、一番元気に長生きする、
その作戦を立てています。

[若い頃から動脈硬化を起こさせない]
一番よい診療を目指してまいります。

皆様、来年もまたよい年になりますように。

シリーズ生活習慣病 第101弾!

速(そく)っと

お陰様で、東林間が開院9年、
鶴間が7年になりました。

思い起こせば、鶴間オープン前日の予行練習の朝、
当時、車通勤をしていた私は、スピード違反で免停に…

その日以来、“トップたる者、規範となるべし”
スポーツカーでも法定速度(笑)
一時停止は二段止まり、踏切は窓明け、
横断歩道は気がつく限り歩行者優先…
自動車教習所の先生にも負けない完璧さで運転しています!

交通規則を守れば守る程、
それぞれ深い意味があることに気がつきました。
そして、皆が守れば、事故の確率もかなり下がるだろうと確信しました。

スピードといえば歩く速度。
かねしろ内科の健康運動指導士 大塚の布教(笑)活動が功を奏し、
運動習慣の大切さが、皆さんにかなり浸透してきました。

はじめは、ちょっとでもよいので時間を見つけてサクッと歩く。
歩く習慣がついたら次のステップ
『息が切れる/会話はできるくらい』の速歩で歩いてみましょう!

あ〜ら不思議、血糖値は下がるし、血圧・体重にも変化が…

皆さんも時間を見つけて“そくっと”歩いてみませんか?

そういえば先日、年に一度の『かねしろウォーク』を泉の森で開催。
患者様と我々スタッフ、総勢150名以上が一緒にウォーキング。

ランチを楽しんだり、ゲームをしたり…
あっという間の時間なのに、2万歩以上も歩いていて、

なんとも心地のよいひとときでした。

シリーズ生活習慣病 第100弾!

ご意見箱

「先生、私は洋食が嫌いで、和食しか食べないんです。
だから塩分制限がつらくて…」

大学病院時代から17年もお付き合いしている、大切な患者様。
少し腎臓が悪くなってきたので、まずは大量の水分が必要です。

体重60kgの方なら2リットル!
腎臓を守るためには、体重の1/30の水が必要なのです。
30分に一度、ちょこちょこ飲んでほしいです。

ただし、心不全などで水分制限されている方は
主治医の指示量を守りましょう。

それから、塩分・タンパク制限の方法を、栄養士からご提案します。

我らが日本食は塩加減が命。
そう簡単には減らせません。

漬物、佃煮、梅干し、味噌汁、練り物、干物、うどん!
ありとあらゆるものに、いい塩梅(あんばい)に塩が含まれ、
日本酒にもぴったり(笑)

「えっ?こんなに美味しくて、塩分1食2g…?」

6人の管理栄養士が作る、
患者様向けの、1食500kcal、塩分2g位のランチ、
『かねしろキッチン』(月2回 水曜日)に参加してもらったんです。

「やっぱり、金城先生のところに通ってよかった。
こんな充実したクリニックは他にないです。頑張ります!」

…嬉しいお言葉をいただき、ますます我々も努力してゆこう、
と思った瞬間でした。

 “こんなこと、あるといいなぁ…”

先日からクリニックに『ご意見箱』を置きました。
どんなご意見でも、一生懸命書いてくださった字を見るだけで
胸が熱くなります。
感謝です。

おかげさまで、この連載も100回になりました。
『いつも読んでいますよ』というお声も嬉しいかぎりです!

シリーズ生活習慣病 第99弾!

痛み

「先生、どうしたんですか?ゴルフの…」

私の右手の湿布とサポーターを見るなり、
かなりの患者様から心配?のお声をかけていただいています。

決してゴルフではなく、
また、はっきりとした原因がわからず(カルテの書きすぎ?)…
とにかく痛いのです。

痛いといえば、痛風発作!
何を隠そう、私も尿酸値が高く、
フェブリクという腎臓に優しい尿酸のお薬を飲んでいます。

最近は、尿酸値が気になる方のために
“プリン体・ゼロ”なる発泡酒が
各社から出そろいました。

「ゼロならいくら飲んでもいいの?」

よく見てみると、糖質もゼロなので、
カロリーはビールの約半分、
確かにヘルシーかもしれません。

しかし、アルコールは種類に関わらず(シャンパンも)
尿酸値を上げてしまうので、
飲みすぎれば痛風発作が心配になります。

痛風の敵は、(珍味等に多い)プリン体だけではなく、
アルコール全般だったのです。

さらに、アルコールは脱水を起こすので、
水分をしっかり補給しないと発作を起こしやすくなります。
解毒のためにもしっかりお水を飲みましょう!

それにしても、『痛み』は身体だけではありません。
「なんで私、糖尿病なんかになったの?なかなか良くならないし…」
糖尿病患者様の『心の痛み』に比べれば、
腱鞘炎で泣き言なんて言っていられません。

外来診療がんばって、仕事が終わったら、
フェブリク飲んで、痛み止めのシャンパン飲もっと(笑)

シリーズ生活習慣病 第98弾!

面影(おもかげ)

熱い眼差し…
でもそこには温かさが感じられました。

その時、私は大勢で大好きなシャンパンを飲んでいました。

視線に気がついたのは、しばらくしてから。
じっと笑顔で私を見ています。

『見覚えないけど、患者様かなぁ…』
よくいろんなお店で患者様と会うので、
その初老の男性にご挨拶に行きました。

「やっぱり、金城社長の息子さんでしたか、はじめまして。」
聞くと父親のお客様で、お付き合いが長かったと。

「声や雰囲気が似ていて、場を盛り上げたり、
気を遣ったりするところなんて、亡きお父様にそっくりだよ!」

一瞬でした、私の眼から涙があふれ、あふれ…
今の自分はやはり遺伝子(面影)のなせる技なんだなぁ
とあらためて親に感謝です。

がっちり握手をして家路につきました。

糖尿病もまたしかり、親から子へ、子々孫々と受け継がれます。
でも遺伝子因子があるからといって、
必ず糖尿病になるわけではありません。
肥満や運動不足、またはその両方が重なって発症するのです。

身内が糖尿病だから…とあきらめずに、頑張ってください!
発症を免れるかもしれません。

糖尿病の方は身内の方にぜひ検査を、
定期的にすすめてあげてくださいね。

それにしても暑い夏。
原稿終わったらシャンパン♪

…でも最近、夏でも熱燗が飲みたくて。
あれれ?
確か親父、夏でも熱燗を…

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