Kaneshiro Diabetes Clinic

糖尿病・生活習慣病の専門内科
かねしろ内科クリニック

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Kaneshiro column 院長コラム

シリーズ・ザ・生活習慣病

理事長の金城が、最近のできごとや今ホットな話題とともに、みなさまの健康にちょっと役立つ情報をお届けします。

シリーズ生活習慣病 第114弾!

10年前と同じ笑顔

おかげさまで、東林間に開業して10年が経ちました。

残念ながら、通院できなくなってしまったり、
お亡くなりになった方もおられますが、
多くの患者様は、今も元気に通ってくださっています。
嬉しいですね!

そう、嬉しい話を思い出しました。
開業前に、非常勤で勤めていた病院から、
月一回でもいいから応援に来てほしいと、
理事長先生ご夫妻がじきじきに…

もちろん、それも嬉しい恐縮なお話なのですが、
もっと嬉しいことが…

10年前にも診察していた患者様が何人もいらして、
みんな元気元気!
嬉しいですね。

それにしても、
どうして糖尿病のコントロールがあまり良くない方も、
合併症なくお元気なのか…

『あっ!』
カルテを見て気がつきました。
ほとんどの方が、ある薬をずっと飲んでくれていたのです。

エパデールというイワシの油からできているお薬で
(サプリメントとは濃度が違います)
いわゆる『血液サラサラ』のイメージのEPA製剤です。
血管をしなやかに、丈夫に変化させて
動脈硬化を予防・改善してくれます。

当時、その病院では、頸動脈エコー検査のかわりに
簡易的な血管年齢(血管の硬さ)を測り、
少しでも血管が硬い方に、エパデールを処方していました。

ご存知のとおり(笑)不摂生な私も8年くらい飲んでいますが、
血管年齢が 43歳 → 17歳に若返りました!

頸動脈エコー検査をすると、糖尿病の方ほとんどに
少なくとも小さなプラークが見つかります。
大きくなれば、いつか脳梗塞や心筋梗塞になるかもしれません。

早期診断→治療で、十年後の20周年のときも
同じ笑顔でいていただきたいですね。

笑顔といえば、
当院では、米寿を迎えられた患者様と一緒に
写真を撮ってプレゼントしていますが、
本当に皆さん素敵な笑顔です。

嬉しいですね!

シリーズ生活習慣病 第113弾!

ついついうっかり

鍵にお財布、携帯電話!
平成型 三種の神器はこんな感じでしょうか。

先日、朝の電車の中で、
「やけに今朝は新聞に集中できるなぁ…」
クリニックに着くと、携帯電話がない!
どうりでメールが来ないはず。

ついうっかり忘れた携帯電話ですが、
ないと不安になるのは、
現代人に仲間入りできた証拠でしょうか?

ついうっかりと言えば、
お薬の飲み忘れ、よくありますよね。

さらに、
『飲んじゃいけないかな?』
と誤解をして、大事なお薬を飲めていない場合も。

・風邪薬を飲んだら、他の薬は飲んじゃいけない
・食直前と書いてあったから、食後ではダメ
・朝食を食べないから、食後の薬は飲めない

あげればきりがありませんが、ほとんどが間違い。

風邪薬を飲んでいようが、朝食を抜こうが、
例えば、血圧のお薬は飲むべきです。

糖尿病のお薬で、食直前と書いてあっても、
食事中・食(直)後でも、効果がゼロになることはなく、
飲まないほうが効果はゼロ。

エパデールというお薬は『朝・夕食直後』
と薬局で説明されるため、
飲み忘れる患者様がかなりいらっしゃいます。

「私は食事前後に関係なく、一度に1日分飲みます」
と説明すると、格段に飲み忘れが少なくなりました!

薬剤により特性がありますから、
理想を追究しすぎて飲み忘れるより、
できるだけ身体のためになる作戦が必要ですね!

そういえば、ついついうっかり
この原稿も〆切を過ぎてしまいました。

入稿、間に合うかなぁ…(汗)

シリーズ生活習慣病 第112弾!

アイロンの線

『先生のところの受付さんはいつも綺麗ねぇ!』
と患者様に突然ほめられ
とっさに
「美人をそろえていますから(笑)」
『違うわよ、シャツのアイロンよ!』

聞けばいろいろほめられました。

スタッフはみな、
シャツのアイロンの線がきっちりとついていて、いつも清潔。
雨の日はタオルの用意、傘がない方には傘を差し出し、
自転車の方には雨ガッパをご用意…

このクリニック、ありえない!

『金城先生の指示?』
「いえいえ、すべて[おもてなし委員会]の委員の意見で…」
『委員会?』

…びっくりしたのは、こちらのほうで、
特に、シャツのアイロン線なんて、
気にしたこともありませんでした。
確かにしょっちゅうクリーニングには出しています(汗)

それにしても、いろんな角度から
いろいろ見られているなぁ…と。

糖尿病もまたしかり。
食事・運動療法に加え、心理カウンセラーによる精神的サポート。

そして、生活の質が高いほうが、コントロールが良いようで、
そのひとつが睡眠時間!

睡眠不足があると、翌朝の血糖値は高くなりがち。
逆にだらだらと寝すぎもよくないようです。

個人差もありますが、睡眠時間は7時間くらいがよさそう。

今までとは違う角度からも
糖尿病を見ていかないといけないようです。

私もシャンパンばかりでなく、違う…(笑)

シリーズ生活習慣病 第111弾!

水舟

おかげさまで、
かねしろ内科ももうすぐ10周年を迎えます。

私が高齢者になるまでを約30年と考えると、
3分の1が終わりました。

中学生のときに
『人生は三段跳びの如し、
つまりホップ・ステップ・ジャンプ!』
などと、全校生徒を前にマイクを握って熱弁した
(いま考えると、ずいぶんませた中学生だった(笑))
ことを思い出しました。

ホップの10年は「準備」の連続でした。
スタッフを準備し、機械を準備し、
さまざまな講演や啓蒙活動をし…

すると、やりたいこと、やらなくてはならない使命感が
ますます込み上げてきます。

「障がい者のための」
「耳の不自由な方への」
「認知症の方への」…

今日も外来で
『うちの子も最近お腹が出てきて…』
などと聞いてしまうと、
「お孫さんまで三代健診」
など考えてしまいます。

血のつながった方には遺伝子が受け継がれますから、
年に一度は親子で受診をお願いします。

先日の新聞に、
岐阜県にある郡上八幡(ぐじょうはちまん)の
『水舟』が紹介されていました。

『水舟』は郡上八幡に特有の、水を上手に使うシステム。
湧き水や山水を引き込んだ三槽構造で、
飲み水 → 食べ物洗い → 食器洗い槽へと順に水が流れ、
食べかす等は魚のエサになり、自然に返ります。

祖父母から子、孫へ伝えてゆく姿に
どこか似ていると感じました。

かねしろ内科、次のステージへ!

シリーズ生活習慣病 第110弾!

どちらも

最後まで手に汗にぎる素晴らしい試合!
高校球児たちの真剣で、清く正しいその姿に、
どの試合も目頭が熱くなるこの時期。

今年の夏の甲子園 決勝戦は、
東海大相模 vs 仙台育英 という好カード!

地元、神奈川の勝利を願いつつ、
被災地、東松島を支援している私にとっては、
宮城県にもがんばってほしい…

どちらにも、応援のエールを送りました。

どちらもといえば、夏の熱中症対策の「塩分」
血圧が高い/腎臓が悪い 場合… どちらにも塩分は敵!
これは、このコラム読者の皆さんにはもう常識。

では、スポーツ飲料や塩あめは…?

まず、われわれのような一般人は、
水分をしっかりとれていれば大丈夫。

塩分は、食事で多すぎるくらいとれていますし、
皮下には数ヶ月分の塩分が蓄積されています。
心配な方は、ミネラルの多い麦茶がおすすめです。

スポーツ飲料は、糖尿病患者様では、
血糖値が上がるため、おすすめできません。

いっぽう、高校球児のようなアスリートや
炎天下で作業をされている方は、大量の汗とともに
塩分が急激に出てしまう(水分の吸収力も落ちている)ため、
塩分入りのものが必要な場合があります。

どちらの場合も、主治医との相談を忘れずに。

それにしても、まだまだ暑いですねぇ…

大好きな夜の水分補給が恋しいです(笑)

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