Kaneshiro Diabetes Clinic

糖尿病・生活習慣病の専門内科
かねしろ内科クリニック

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Kaneshiro column 院長コラム

シリーズ・ザ・生活習慣病

理事長の金城が、最近のできごとや今ホットな話題とともに、みなさまの健康にちょっと役立つ情報をお届けします。

シリーズ生活習慣病 第104弾!

狼煙(のろし)

糖尿病の様々なアクシデント…
例えば、低血糖。
冷や汗や手の震え、ひどいときは意識消失…
『本当に低血糖?』
と、時には判断に迷ったりしますよね。

昼間ならクリニックにお電話をいただき、
スタッフが即座に対応いたします。

問題は時間外。
迷いますよね、救急車を呼ぶのはちょっと…

我々の患者様には、24時間対応をしています。
携帯3つを常に持ち歩く私に寄せられる、緊急コール…

『夫がトイレで倒れていて…脳梗塞でしょうか?』
聞けば、インスリンを打つタイミングが早く、
お食事前にトイレに行かれたとか。

適切な対処をお伝えし
『先生、本当に心強かったです』
と感謝されました。

また一方では、『今、吐血しています』
糖尿病とはかけ離れた緊急メール!
吐血で話ができなかったのかもしれません。

即座に救急車要請、大学の救命救急センターに搬送…
まるでドラマです。

幸い一命をとりとめ、
翌日『助かりました』と安堵のメールが。

その昔は、忍びが密書を殿に届け、
山里離れたくらいの距離で狼煙(のろし)を上げる…

今は、患者様が海外でも、
体調や血糖値を、メールや携帯電話でリアルタイムに確認。
すごい時代になりましたね!

それにしても、
我らがシャンパンを飲んで酔っぱらっているときに、
患者様から電話が入ると、シャキッとする仕事の鬼。

ある意味、病気かもしれません…(笑)

シリーズ生活習慣病 第103弾!

モンサンミッシェル

ご存知ですか?
世界遺産に登録された
フランスの、島のような陸続きのような…

潮の干満により、さっきまで陸続きだったのが、
押し寄せてくる海水で一気に孤島になる様は、なんとも幻想的。
テレビで観ているだけで想像できます。

でもその昔は、砂にはまったり海水の流れが速すぎて
命を落とす巡礼者も多数いたとか。

速いといえば、腎臓機能の悪化には驚いてしまいます。
『ついこのあいだまで正常値を少し超えたくらいだったのに』
あれよあれよという間に人工透析に…

血糖値だけでなく、
血圧・体重管理、塩分・タンパク制限、
クレメジン(食事に含まれている腎臓悪化物質を除去する薬/ジェネリックは無効)・
EPA(血液サラサラに血管をよみがえらせる)・
ARB(もともと血圧の薬)の内服、
その他、改善に欠かせない飲水(体重の1/30)…

ありとあらゆる作戦で、患者様を透析にはさせない!
とスタッフ全員で頑張っています。

幻想的なモンサンミッシェルの海水満ちる風景も、
立場が替われば『津波』に見えて…という方と同じように、
塩は美味しさのもとなのに、腎臓に悪い。

タンパク制限も、大好きなおかずを極限まで減らす辛さ…

患者様のいろいろなお立場の状況を鑑み、
合併症が起きぬよう、今年も頑張って診療してまいります。

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