Kaneshiro Diabetes Clinic

糖尿病・生活習慣病の専門内科
かねしろ内科クリニック

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Kaneshiro column 院長コラム

シリーズ・ザ・生活習慣病

理事長の金城が、最近のできごとや今ホットな話題とともに、みなさまの健康にちょっと役立つ情報をお届けします。

第132弾 拡散

九州地方を襲った天災、
あの凄まじい濁流の画像を見たとき、
津波を思い出しました。

道を寸断されて助けを求めても
なすすべがない方々が取り残されている…

その状況をいち早く伝えたのが
ツイッター等のSNSでした!

ニュースでも報道され、
救助された方もいらっしゃいました。

一瞬で広がる[拡散]という科学用語が毎日聞こえるなか、
おかげさまで、という声が聞けて本当によかったと思いました。

一瞬でといえば、夏の定番のおそうめん。
かなり血糖値が上がります!
それもかなりの高カロリー…

なんとなく、そうめんやそばはあっさりしていて、
一瞬”ヘルシー”とか感じてしまいますが、
ついつい食べすぎてしまいますよね。

2束3束はあたりまえ。
1束でだいたい200kcalですから、
そうめんだけでかなりのカロリーかと。

『ならばそうめんだけでサッパリと』となりますが、
そうめんは炭水化物。
すなわち、血糖値は一瞬ではね上がります!

そういえば、前回、フリースタイル・リブレなる
持続型血糖測定器をご紹介し、
患者様からも
「野菜とおかずを食べて30分たってから炭水化物を食べると、
確かに血糖値上がりにくい」
つまり、そうめんだけだと厳しいのです。

そこで、[かねしろキッチン]では、
野菜とおかずをモグモグ。
そうめん1束と「えのきだけ」をコッソリ、
しかもゴッソリ混ぜてお出ししています。
カロリーも500kcal未満に抑えられ、
しかもあっさりヘルシーに。

ぜひこの情報を拡散してくださいね!

それにしても、暑くなりました。
こんなときはグラスに拡散する泡をなめながら…(笑)

第131弾 続ける

このコラム、
ほとんど毎月更新してきましたので、
今回で第131弾に!

患者様からも
『いいこと書いてるよなぁ、先生は!』
と、よく(笑)ほめられます。

うれしいので続けて書いていますが、
心がけていることは3つ。

①だれもがわかる言葉・言いまわしを使い
②はじまり部分の内容と
後半に話したい内容とのギャップを
できるだけ大きくして予想外の展開に
③可能なかぎり最新の話題を

と考えているうちに
依頼された原稿など、いつも〆切ギリギリに。
担当の方々にご迷惑をおかけして…
この場を借りて、ゴメンナサイ。

続ける、といえば
“1日中血糖値をはかり続ける”
手のひらサイズの器械が発売されました。

その名は[フリースタイル・リブレ]
いつでもどこでも夜中にも勝手に測っているので
1日の血糖値の変化が一目瞭然。

いままでのように、
指先に針を刺して血を出す必要なし!

タネを明かせば、
二の腕に五百円玉の大きさのセンサーを
ピタッと2週間貼りっぱなし、という原理。

それにしても便利便利。
すぐに血糖値がわかるのですから。

それではスタッフの体験談をご紹介。
・ジュース類や果物、お粥は一瞬で高血糖に
・和菓子・洋菓子・菓子パンなど…
砂糖たっぷりはもちろんかなりの高血糖に
・早食いもあっという間に高血糖
・野菜やおかずをゆっくり食べてからの主食は上昇がゆるやか
・空腹時の甘いお酒(甘酒も)は上がる
・だらだら宴会は意外に上がらない
・夜中のスイカはもちろん×
・泥酔の朝方は低血糖
…などなど、理論上いわれていたとおりになりました。

私もいろいろ実験をしましたが、
知らぬ間に気をつけていたようで、
なんと2kgやせていました!
今度会ったら激ヤセでわからないかも(笑)

第130弾 トリプルアクセル

ニュース速報で知った
[浅田真央選手、引退!]

ちょうど私は”夜の業務中”(笑)だったので、
その時は酔った頭で
(この日がきたか)と思っただけでした。

翌日、新聞を読めば読むほど感慨無量。
彼女の人生に多く共感いたしました。

それにしても、トリプルアクセルへのこだわりは
ハンパないものがありましたね!

キム・ヨナ選手をはじめとするライバルたちは、
加点ルールが変わると、難度の高いジャンプを控え、
コンビネーションジャンプで点数を稼ぐ作戦にシフト。

いっぽう我らが真央様は、
まわりが大反対したにもかかわらず、
前人未到の3回転半を跳ぶことに固執。

その結果…メダルの色はともかく、
一生忘れないドラマチックな歴史を
我々にプレゼントしてくれました。

先輩の荒川静さんは、
彼女のスケートは、むしろジャンプ以外の演技も
いちばん美しいと評価されていましたね。

つまり、彼女はすべてにおいて
パーフェクトを目指していたということです!

パーフェクトといえば糖尿病もまたしかり。
糖尿病を完治するのはなかなか難しいですが、
全身いたるところにやってくる合併症を
しっかり評価し、予防する。
そのためのスタッフ等は、なにがなんでもそろえていきます!

この春からは、血液内科専門医が新たに…
力強い応援です。

これからも新ワザを開拓していきますね!

第129弾 カラスミ

薄くスライスした大根と
かるくあぶったカラスミをあてに
日本酒のぬる燗をあわせる。

そのとき真一文字に力の入った父親の唇がかすかに開き、
甘いお酒の香りが居間の卓上に漂う…

『カラスミは長崎か台湾産にかぎる!
食べてみるか?』

小学生の頃に、いまは亡き父親から教わった訓示?のひとつ。

食べてみたら、夢のようなカラスミの塩梅(あんばい)と、
脂をほどよく受け止める大根の縁の下の力。

あまりの薄さ(笑)とその美味しさに我慢できず、
ごそごそと夜中に、残りのカラスミをむんずと握り、
がぶっ!と…

翌朝、父親からの大目玉は想定内、
母親からの
『男は大胆なほうが出世するものよ!
いい食べっぷりねぇ』
は想定外。

いつしか、
うに、いくら、たらこ、ししゃも、あん肝、畳いわし…
あてを目の前に「燗酒をお願い」している
大人になってしまった自分も想定外(?)

かくして尿酸値が高くなってしまったのは
遺伝もあるけど自業自得。

よし、キッパリ…やめるわけなく
フェブリクという腎臓に優しい
尿酸値を下げる薬を飲み始めました。

あてのように、細胞の数が多いものにはプリン体がいっぱい。
さらにアルコールは尿酸を増やす方向にはたらくため、
最後は痛風になります。

痛い思いをする前にお薬を…
(えっ、食事・アルコール制限は?)
がんばる方には頭が下がります。
ごめんなさい m(_ _)m

シリーズ生活習慣病 第128弾!

電車でコックリ

この寒い時期、
受験生はさぞピリピリと緊張し、
寝る間を惜しんでギリギリまで勉強しているであろう頃、
通勤電車の中で、となりの方にやや迷惑をかけながら
うとうと…
あるある!ですね。

電車ならまだしも、会議中や車を運転中に
睡魔に勝てずコックリいっては大事件。

たまの睡眠不足ならわかりますが、
しょっちゅうとなると我々の出番かもしれません。

『睡眠時無呼吸症候群』は、
10秒以上息が止まる無呼吸が、
1時間に5回、または睡眠中に30回以上も…

なかにはなんと、1分以上も!
息が止まっている方もいらっしゃいます。

これでは脳をはじめ全身が酸欠状態で、
身体にいいわけがありませんよね…

いびきがひどい、つらくて目が覚める、
夜中のトイレに何度も目が覚める、
朝 頭痛がする、だるい、仕事に集中できない…

また、肥満や糖尿病、血圧が下がりにくい、
血が濃いと言われた方は、
リスクが高くなると言われています。

くわしくは、
鶴間かねしろ内科クリニックの朝倉院長が
バッチリ解説していますので、
[かねしろ 睡眠 メディカルノート]で
検索してみてくださいね。

…と電車の中で原稿を打っていたつもりが、
いつのまにかコックリコックリ…
となりの方が優しくてよかった(笑)

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