Kaneshiro Diabetes Clinic

糖尿病・生活習慣病の専門内科
かねしろ内科クリニック

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Kaneshiro column 院長コラム

シリーズ・ザ・生活習慣病

理事長の金城が、最近のできごとや今ホットな話題とともに、みなさまの健康にちょっと役立つ情報をお届けします。

第154弾 シーサイドライン

八景島のとなりにある横浜市立大学医学部。
そう、私の卒業した母校。

お昼にシーパラダイスのカレーを食べたり、
試験のあとのご褒美に、巨大あなご寿司をほおばりに悪友と野島に行ったり。
ときには大学院の先輩医師に、産業振興センターの最上階で
鉄板焼をご馳走になったり…

どこに行くにもシーサイドラインに乗ってくり出した6年間でした。

本当にお世話になったそのシーサイドラインが、
先日なんと、新杉田駅で逆走したとニュースで聞きました。

シートベルトのない電車の中では、低速でも大けがになります。
でも「まさか」それを誰が予想できたでしょう?

「まさか」といえば外来で
『糖尿病?まさか』

身内に糖尿病なんて聞いたことがなかったので、
自分だけはならないと思っていた、と。
でもよくよく聞けば、おじいさんが脳いっ血で倒れたとか…

昔は糖尿病が診断される前に、
脳梗塞や心筋梗塞で倒れた方が多かったのです。

境界型糖尿病(HbA1c 5.6%〜)のうちに、
まさかと思わずいらしてくださいね。

シャンパンを飲みながら筆を走らせていたら、編集部からメールが…
まさか?もう夜8時過ぎ!
原稿遅れてごめんなさい m(_ _)m

第153弾 令和プロジェクト!

激務のなか、上皇さまの国民に寄り添うお姿を拝見していると、
我々国民は変えがたい力をいただけるとの言葉がよくわかります。

被災地でも[会って話して手を握る]
涙する方々の姿に、こちらも熱い思いが伝わってきますよね。
すごいパワーだと思いますが、
見えている以上に尽力されていらしたことがにじみ出ています。

そして天皇陛下は、迎える少子高齢化に対して
皇太子のお立場の時から雅子さまとともに若い世代の活躍を願いつつ、
すでに[子どもたちの教育の大切さ]を述べられてきました。
未来を強く意識する… 大変なお仕事です。

未来といえば、我々も患者様の未来を常に考え
[令和プロジェクト]として、全スタッフで取り組みを始めました。

①超音波検査などでがんを早期に発見する
②脳梗塞・心筋梗塞を予防するために血管や合併症の評価をして
 徹底的に原因を取り除く
③できるだけ今の幸せな生活を保っていただきながら①②をすすめてゆく

東林間/鶴間/小田原(杏林堂)3つのクリニック
総勢110名のスタッフで頑張ってまいります!

平成は、日本に戦争無くホッといたしましたが、
個人の病気との闘いは必ずあります。

20代で大腸がんと闘ってきた阪神・原口選手が2軍復帰!
というニュースが…
とりあえずシャンパンで乾杯です!

第152弾 桜切るバカ

やむなく剪定した実家の桜。

『桜切る馬鹿 梅切らぬ馬鹿』

切った枝の切り口が腐ってしまう桜、
余計な枝を落とすとよく咲く梅…
花でも違いがあるのが面白いですよね!

違いといえば、食べ物にも血糖値の上がり方の違いが…
それでは実験開始!

朝はサンドイッチ、昼はざるそば。
さて、血糖値は…
180mg/dlくらいにはね上がりました!

ならば「ダラダラと毎晩宴会」の金城先生は…
なんと〆のご飯も食べたのに、血糖値はほぼ100mg/dl!

忙しい朝は早食いとなり、30分たたないうちに
炭水化物(ご飯等)が口の中に。

いっぽう宴会は、シャンパン?から始まり、
野菜やお魚等のおつまみを食べ、
少なくとも30分以上、炭水化物は食べませんよね。

食事が始まると、小腸からGLP-1というホルモンが出て、
血糖値を上げないようにする準備がスタート。
それに約30分かかるので、
30分以上経過してから炭水化物を摂取すると
血糖値が上がりにくいのです。

野菜やおかずから食べて(お箸を置いて)ご飯は最後に。
じゃあ外食の親子丼は…?
気にせずお散歩で挽回です(笑)

さぁて実家に寄って、元気に咲いた桜を見ながら、
今夜もシャンパンからダラダラ始めようっと(幸せ)

第151弾 おてんば

先日、スカルノ元大統領のデヴィ夫人がテレビに生出演され、
激動の人生を語っていらっしゃいました。

クーデターはその最たるもの。
ある時は川に逃げ込み、竹のシュノーケル
(いわゆる忍者のすいとんの術!)で身を隠したとか。

国を追われフランスに亡命。
『私、もともとおてんばでしたので、いろいろなことに興味があり…
英語だけでなくフランス語も勉強していたので…
そのおかげで人生が豊かで前向きに…』
まったく同感!と食い入るようにみてしまいました。

おてんばといえば、金城も小学生の頃は
『廊下に立っていなさい!』とよく叱られていましたが、
この[立つ]ということがいかに大切か…

1月14日「American Journal of Epidemiology」によると
成人の4人に1人が8時間以上座りっぱなし。

そこで1日に30分ほど、イスから立ち上がって運動するだけで
余命が延長する可能性があり、
ランニングでなくても、ウォーキングなどの軽めのものでもよい!

『今は寒くて…』
15分も歩けば、体はポッポしてきます。

かねしろ内科では、毎週無料で有資格者が
患者様に運動療法を行っていますので、ぜひ参加してほしいです!

『私、ストレスはためず…毎晩シャンパンを飲んでおりますの』
と79歳のデヴィ夫人!
勝手に親近感が…

知らぬ間に立ちながらテレビを見ていました(笑)

第150弾 手ごわい

『久しぶりに野菜食べました。食べる機会がないんですよ』
…驚きのフレーズに、しばし言葉を失う金城。

事情を聞いてみると、野菜が嫌いというわけではなく、
母親が忙しくて中食(買ってきたおかず)が多い食生活に
子どもの頃から慣れていたと。

「キノコなんかはどう?何にでも合うし」
『料理の仕方がわからないです』
…て、手ごわい!
子どもの頃からの生活習慣を変えるのは、なかなか難しいですよね。

手ごわい、といえば動脈硬化もまたしかり。
久しぶりに頸動脈超音波(エコー)検査をやってみた患者様が、
動脈硬化病変(プラーク)が増えている!ということが…

『先生、わかりました。もう薬飲みます。』
の同意に、ホッと胸をなで下ろす瞬間です。

①プラークの材料となるLDLコレステロールを
 70mg/dl以下に下げるスタチン製剤
②血管をしなやかにするための高純度EPA製剤

この2つを飲んでいただけると、手ごわい動脈硬化もひと安心です。
まずは久しぶりにならないよう
定期的にエコー検査をしてみましょうね。

今年は平成最後の年。
私もしっかり検査、しっかりお薬を飲んで、
野菜をつまみにシャンパンを…
まさに変えられない生活習慣病(笑)

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