Kaneshiro Diabetes Clinic

糖尿病・生活習慣病の専門内科
かねしろ内科クリニック

東林間

042-701-1041

鶴間

046-271-7410

Kaneshiro column 院長コラム

シリーズ・ザ・生活習慣病

理事長の金城が、最近のできごとや今ホットな話題とともに、みなさまの健康にちょっと役立つ情報をお届けします。

シリーズ生活習慣病 第52弾!

「ノーベル賞」

『根岸英一先輩がノーベル賞を受賞!』

根岸先生は、朝倉先生と私の母校である、湘南高校の大先輩にあたります。
後輩となる我々は、なんて名誉なことでしよう!感動に鳥肌が立ちました。
「50年間の努力の結果」との言葉に頭が下がる思いです。

50年間頑張っていらした先輩もすごいですが、
24時間365日耐え忍んでいる、『血管』も労いが必要かと…。

先日、高血圧・糖尿病・高コレステロール血症をあわせ持つ52歳の男性の
『心臓の血管』を調べてみると、「ぼろぼろ」でした!
動脈硬化を起こし、途中詰まって血流が途絶えている所も…。

一方、何の病気もない80歳の男性が、狭心症を心配され調べた結果、
若くて柔らかい血管…。
運命を左右するこの違いは?!

復習ですが、

↑ これをクリアしないと、動脈硬化が進み、血管はボロボロになってしまいます。

LDL(悪玉)コレステロールが血管に残してきたコレステロールを
HDL(善玉)コレステロールが掃除してくれるのですが、HDL(善玉)
コレステロールに対してLDL(悪玉)コレステロール多いと、掃除しきれずに
血管にコレステロールが残りそれが、動脈硬化を進めるのです。

少なくても、LDL/HDL比 < 2.0 、可能なら 1.5 が望ましいです。
(これをL/H比といいます)

ちなみに私はL/H比<1.0
つまりLDL(悪玉)コレステロールより、HDL(善玉)コレステロールの方が多いです。
何十年という長い月日を積み重ね働いてくれるHDL(善玉)コレステロールと
血管のためにも、LDL(悪玉)コレステロールや血圧・血糖値を下げてゆきましょう。

それもしても根岸先輩は本当に誇りです。
金城も頑張りますよ!

シリーズ生活習慣病 第51弾!

「不眠打破」

ある研究では、「寝つきが悪い」と3倍、「途中で目が覚める」と2倍も糖尿病を発症しやすく、
また睡眠時間が多くても少なくても、脂肪が2倍付きやすいという結果が出ました。

糖尿病だけでなく、高血圧、高コレステロール、肥満、そしてうつ病…。
睡眠は、不足でも多過ぎでもダメで、およそ7時間のしっかりした睡眠がベストのようです。

「6時間で目覚めてしまう」という方。例えば高齢者は特に早起きの方が多いのですが、
生理的睡眠時間は年齢により異なり、25歳で7時間、45歳で6時間半、65歳で6時間…と、
20歳ごとに30分ずつ短くなってゆくのです。

寝つきが悪い悩みは出来れば解決したいもの。
まずは適度な運動と規則正しい生活、そして睡眠準備が大切。
頭を使わず、蛍光灯より白熱灯で明るさを落とし、モーツアルトを聴き(笑)
小説よりも写真の多い雑誌をめくり…。
睡魔がやって来たら寝室へ。

もし、30分経っても眠れなければ、一度寝床から出ましょう。
なかなか寝付けない焦りや、寝ることが出来ても浅い眠りですぐ起きてしまう…と
なることを避けるためです。

うまくいかない方はアルコールに頼らず(浅い眠りとなってしまいます)、医師と相談しましょう。

私は日ごろ、よく動き、よく頭を使うので、いつでもどこでも zzz…
原稿書いているときも…(笑)

シリーズ生活習慣病 第50弾!

「敵に塩を送る?」

最近は、『○○の塩』など、うま味のあるオシャレな塩がいくつかありますね。
ミネラル豊富で身体に良さそうな気がしますが、実は日本人は塩分の摂り過ぎ。
皆さんもうす味を目指す必要がありそうですよ。

塩分摂取量の目標は、健康な人でも1日で、男性9g未満、女性7.5g未満。
血圧が高い方は、1日6g未満です。
それに比べ、今の日本人の全国平均は1日11~12g。
地域や個人の好みによっては、1日20g以上も・・・!
こんなに塩分を摂り過ぎていれば、
血圧が高くなったり、浮腫(むくみ)が出たりするのもうなずけます。

身体に入った塩をろ過してくれる腎臓の処理能力は1日9gまで。
つまり、残りの塩は身体にたまってしまいます。
では、残りの塩はどこにいくかというと・・・?

実は、皮膚(皮下)に溜まります。
そして、汗をかくと、汗と一緒に皮膚に溜まった塩も少しずつ身体の外に出ていきます。

しかし、高温サウナは逆効果!!
一時的に汗と一緒に塩も出ますが、急に塩が出て行くので身体が危機を感じ、
そのあと塩をとったときに、いつも以上に塩を吸収します。
しかも、腎臓も塩を尿から出さないよう、溜め込むように働いてしまいます。

やはり適度な(有酸素)運動で汗をかかなければ、『塩出し』は成功しません。
血糖値や血圧を下げるためにも、食事で減塩、運動で身体からの『塩出し』に努めましょう。

「あれぇ?だって先生、運動したらスポーツ飲料で塩もとらないといけないんじゃ…?」

いえいえ。
我々がジムで軽くトレーニングしたり、走ったりするくらいでかく汗では、水ばかりが蒸発し、
血液中の塩はそれほど減りません。
塩分不足にならないのでスポーツ飲料は要りません、補給するのは、『水』だけで十分です。

どんな人がスポーツ飲料が必要かというと、
マラソンや運動選手並みの運動、暑い日の肉体労働をされている方など。
大量の汗をかいて、水も塩もしっかり身体の外に出て行くので
水も塩も補給する必要があります。
また、1日体調が悪くて何も食べられないような具合の悪い日なども。

つまり、時には必要な塩分補給ですが、それ以外に積極的にとってしまうと、
健康には逆効果。
『敵に塩をおくる』にはならないようですね(笑)。

ちなみに、塩分ゼロの生活でも、皮膚(皮下)から完全に塩分がなくなるまでには
約4ヶ月かかるそうですから…。
脂肪と一緒で、塩も減らすのは大変ですね。

さて、私もダイエットを始めて4ヶ月。
かねしろ先生のウェストは10cm減りました!

カロリーと一緒に塩分制限。
私と一緒に頑張って行きましょうね!!

シリーズ生活習慣病 第49弾!

前回に引き続き、かねしろ先生のダイエット続報です。
後輩医師である篠田先生(し)が、かねしろ先生(か)に、直撃インタビュー!

し:かねしろ先生、ダイエットを始めたきっかけを教えてください。

か:久しぶりに大学時代のテニス部のときの写真を見て・・・

し:そのときは痩せていらしたと?

か:そうです。お腹もぺっちゃんこ!、カッコ・・・。

し:良かったんですね(笑)。

か:決意してから、最初はカロリー制限と1日1万歩を歩くことから。
肥満の段階で無理をして膝を壊したり、腕立て伏せで肩を痛めたりしないよう、少し体重が減ってから徐々に運動を強化していくのが大事と、頑張っています。

し:先生、毎日かなり激務じゃないですか!時間なんて…どうやって?
か:時間はないけど、気合いです!
朝起きて、水を飲んだ後、腹筋→体重測定→シャワー→体重測定。
そして、全裸で鏡でウエストチェック→トイレ→また体重測定。
クリニックに早出し、座らずにカウンターでカルテをチェック。
膝を左右交互にカックンカックンとリズミカルに曲げる運動をしながら、 それを60分!
たいした運動ではないようですが、60分間ずっと動いているので、後で足がだる~く・・・。
毎日続けると足が引き締まります。
診察はアクションと声を大きく!!カルテは自ら運び、患者さまに痩せたことをアピール!
ランチは油モノを排除。ご飯は半量に。夜のお付き合いも半分に。
ちょっとでも時間があれば、スポーツジムに飛び込み40分走る!
家の夕食は軽く、家族の半分量。でも野菜は山盛りに。
そして、寝る前に勝負の体重測定!!
寝る前の体重が朝と同じなら翌朝は必ず痩せています!

し:な、成程・・・(汗)
朝から晩までダイエットですね。私もウエストが気になるので見習います・・・。

か:そう?
じゃあ、篠田先生が痩せなかったら、お給料減らしておくね!!

し:えっ!?
わ、わかりました。頑張ります!!

シリーズ生活習慣病 第48弾!

18年前の素敵さへ

かねしろ内科クリニックを開院する2年前、私の身体はパンパンに太っていました。
そこで、減量を始めて86→71kgに成功!

しかしその後、接待やら先生方との飲み会やら講演会やら…
知らぬ間に77kgにリバウンド!

よくある話ですが、これでは示しがつきません。

そこで、『どうせなら昔の62kgに』したいなぁと、始めました!ダイエット!!
始めてから6週間でマイナス6.5kgに成功!!
会う人会う人皆驚きます。
それではコツをちょっとだけお知らせ致しますね。

まずは、
(1)『決心』すること。この固い決意を周りの人全てに発信し、(2)皆にわかってもらいましょう。
そうでないと、お菓子をくれる悪魔(笑)がいつまでも邪魔します!
それに、(3)有言というより、『公言』実行することで、後に引けなくなります。

基本は、(4)食事制限と運動。必ず両方必要です。
極端なカロリー制限をすると、筋肉がエネルギー源として使われ、
『ダイエットすると力がでない・疲れる』などの原因になります。
適切なカロリー制限とエネルギーを消費する筋肉量を増やしましょう。

最初の2ヶ月はメキメキ体重が減りますので
(5)周りに自慢します!必ず感動してほめてくれます。
お世辞で、「痩せなくたって大丈夫。」とか、嘘つきも多いですが(笑)。

まぁ、受験勉強と同じで、歯を食いしばって頑張ることも、時には必要です。
苦しいことですが、工夫次第で私みたいに楽しめることも出来ますので、
どうか、一人で孤独なダイエットではなく、周囲を巻き込んで、
皆と賑やかに楽しんで実行しましょう!

あっ!今、原稿を書いているうちにまた痩せた!

今度は誰にほめてもらおうかなっ(笑)!!

年別アーカイブ