Kaneshiro Diabetes Clinic

糖尿病・生活習慣病の専門内科
かねしろ内科クリニック

東林間

042-701-1041

鶴間

046-271-7410

Kaneshiro column 理事長コラム

シリーズ・ザ・生活習慣病

理事長の金城が、最近のできごとや今ホットな話題とともに、みなさまの健康にちょっと役立つ情報をお届けします。

シリーズ生活習慣病 第45弾!

通院という保険

「なんでそんなに血を採るの?」

糖尿病の患者さまが毎月通っていただいているなかで、我々は様々な項目を調べております。
肝・腎機能、LDL・HDLコレステロールに中性脂肪、尿酸、栄養状態、そして貧血など。

今まで大丈夫だから…と、思ったら大間違い。
毎月の変化を診ていると、「あれ?」と、『臭う』ことがよくあります。
精密検査をして、何も出なければ「笑い話」。
しかし、嫌な予感が当たってしまうことが…。

「発見が早かったから、処置も簡単ですみましたよ。よくあの変化で予想されましたね。」
と、紹介先の医師からお言葉をいただけると、褒められて嬉しいより、ホッとする瞬間です。

我々はスタッフ一丸となって、生活習慣病と戦い、動脈硬化から来る心筋梗塞・脳梗塞で
患者さまが命を落とすことがないよう、また、糖尿病に特有な合併症を起こさずに寿命を
全うできるよう、毎日真剣勝負をしております。

しかし、せっかく血糖値などが改善しても、もし癌(がん)で亡くなってしまったら元も子も…。
先日、「癌検診」で発見されるよりも、通院中に見つける方が多いという発表がありました。
毎月通っているからこそ、初期で見つけやすいのかもしれません。

特に男性は病院が大嫌い。
例えば、男性の貧血はかなりの確率で悪いものが隠れているので、必ず調べなければなりません。

だから、針を刺す天使の看護師さんを、悪魔と呼ばないでくださいね(笑)。

シリーズ生活習慣病 第44弾!

糖尿病の新しいお薬

昨年の12月に、糖尿病の新しいお薬が出ました。
『DPP-4阻害剤』といいます。
今回は、その薬についてご紹介しましょう。

食事(のなかの糖類)は、口→食道→胃を通るなかで少しずつ消化され、
腸から体内に吸収されます。

その時、小腸から、あるホルモンが血液に流れ込み、
膵臓のβ細胞に働きかけると、インスリンがたくさん出て、血糖値が速やかに下がります。

そのホルモンの総称を、『インクレチン』と呼び、『GLP‐1(ジー・エル・ピー・ワン)』というのは、
そのなかの1つです。

その『GLP‐1』は、『DPP-4(ディー・ピー・ピー・フォー)』という物質によって
すぐに分解されてしまうものなのです。

つまり、『DPP-4 』の働きを阻害すれば、『GLP-1』の効果が長続きするのです。

今回の新しいお薬は、その『DPP-4阻害剤』といい、『GLP-1』を血中に長く存在
させる効果のあるものです。

このお薬は1日1回飲むだけですみ、副作用も殆どありません。
素晴らしいお薬ですが、『やる気のある患者さま』にしか効きません。
食べ過ぎや運動不足を乗り越える力はないようです。

分かっちゃいるけど…。
我々の前には、まだまだ厚い壁が立ちはだかっているようですね。

 

シリーズ生活習慣病 第43弾!

まずは野菜から

久し振りに長崎ちゃんぽんが食べたくなりました。
お店に入るとすぐに目に入ったのは、「野菜たっぷりちゃんぽん」。
なんと7種、480gの野菜が山盛り!

キャベツ………200g
もやし…………200g
たまねぎ………50g
にんじん………10g  ←すごい量ですね!
長ネギ…………10g
コーン…………5g
さやえんどう…5g

管理栄養士が推奨する栄養バランスは別として、この野菜の量はかなり魅力的。
それも国産野菜とくれば、オーダーするしかありません!

山盛りになった野菜から食べ始めるため、野菜の食物繊維が糖の吸収速度をゆっくりに、
麺を食べる頃には腸から出る、『インクレチン』(次回詳しくお話します!)がすでに分泌され、
その刺激でインスリンの分泌も始まっています。

脂の多い豚肉も少なく、イカやエビなどでたんぱく質も摂ることができます。

ただし、野菜は油で炒めてあるので、カロリーは691kcalと低くはありません。
また、塩分も9.3gと、1日に必要な塩分(男性9g・女性7.5g・血圧の高い方6g以下)
より多く取ってしまうので、油の浮いたスープと麺は少し残してカロリーセーブをしました。

ちなみにコーンは、ご飯・パン・麺・芋類・かぼちゃ・れんこんと同じ穀類です。念のため。

野菜から、それもしっかり食べることは、糖尿病ではない方にもおススメです!

でも、くれぐれも餃子セットにはしないで下さいね(笑)!!

シリーズ生活習慣病 第42弾!

運動のすすめ

運動の効果は、
[1]カロリー消費・脂肪燃焼
[2](血糖値を下げる)インスリンの効きが良くなる
が、あります。

その運動に関して、「いつ歩けばいいの?」と、よく質問されます。

しかし、歩く時間を決めてしまうと、律儀な患者さまは、もしそのときに用事が出来ると
何故かその日は歩かずに1日を終えてしまうという方も…。
そういうワケで、「いつでもいいですよ!」と、お答えしています。

ただし、理想は食直後!!
胃腸にとっては、血液が筋肉に取られて良くないのですが、血糖値は抜群に下がります。
血糖値は、食後30~60分後がピークを迎えます(糖尿病の方はもう少し遅い方もおります)。
よって、血糖値が上がる前に勝負をかけるのです!!

また、運動の効果のひとつの、『[2](血糖値を下げる)インスリンの効きが良くなる』は、
2日連続で休むと効果は元通り。
毎日運動するのがベストですが、それが難しい方は、せめて2日に1度は必ず運動をしましょうね。

かねしろ内科クリニックでは、患者さまと一緒に運動し(雨天は室内)、
血糖値が運動でいかに下がるかを実感していただく、『運動療法』を実施中!

皆様も、運動頑張ってくださいね!

シリーズ生活習慣病 第41弾!

足を大切に…

先日、診察の合間に採血の様子を覗いたら、こんな会話が耳に飛び込んで来ました。

看護師 「はい、(採血)終わりましたよ、お疲れ様です。ところで最近体調などはいかがですか?」
患者さん「看護師さん、実はさぁ、足のタコをいじくっていたらジュクジュクしてきちゃって…。」
看護師 「ええっ!せっ先生ぇえ~!!」

看護師さんの絶叫が響くなか、素早く駆けつけ患者さんの足を診察すると、
皮膚の色は赤紫、タコの真ん中はグチュグチュに…。
まさに、放っておけば、『足の壊疽(えそ)』→『切断』のシナリオ。
私と看護師さんは青ざめ、無言の状態に。

しかし、患者さんは、「いやぁ~。こんな色も悪くなっちゃってね。いつもは平気なんだけどさっ。」
と、あくまで明るい口ぶり。

「いやいや、これは大変なことなんですよ。」と、コトの重大さを説明すると、
「そっ、それは大変!!何でも言うことを聞くので、足を助けて…。」
と、やっと事態を把握してくださいました。

幸い、すぐに処置したため事無きを得まして、足を助けることが出来ました。

糖尿病が悪い(血糖値が高い状態が続く)と、バイ菌などと戦う力の『免疫力』が低下します。
また、血の流れが悪くなるので、傷の回復が遅いのです。
普通なら知らぬ間に治る傷も、あっという間に悪くなり、正しく処置をしても
なかなか治らない、治りにくいのが特徴です。

また、神経障害(糖尿病の合併症の1つ)があると、『痛い』・『熱い』などの感覚が分かりにくいため、ケガをした事、こたつや湯たんぽなどで低温火傷(やけど)事に、気付きにくいのです。
そして、みるみるうちに足が…!
人によっては、かなりのスピードで悪化していきます。

日々の生活のなかで、『足』はとても大切な役割を果たします。
その足を、いつも大切にして欲しいのです。

帰宅時は必ず足を洗い、傷がないかを確認してください。
もし傷があった場合は、すぐ消毒をしましょう。
また、傷の程度にもよりますが、翌日は外来にかかるか、
近くの皮膚科に診てもらいましょう。

そして、普段から足を守る習慣をつけましょう。
・足を守るために靴下を履く。
・靴下の色は白か淡い色とし、傷(血)に気付きやすいようにする。
・裸足にサンダルは避け、靴下と靴を履くようにする。
・靴は、自分の足に合うものを。出来ればシューフィッターさんに選んでもらう。
・毎日足を洗い、清潔にする。
・足の観察(傷の有無、水虫、ひび割れ、皮膚の色や温度、外反母趾の有無など)を常に行う。
・カカトのひび割れなどの防止のために、保湿クリームで手入れを行う。
・水虫(白癬)がある場合は、皮膚科を受診し、完治するまで通院する。
・爪の手入れを、『正しく』行う(一度、看護師さんに聞いてください)。

など、いろいろ注意点はありますが、どれも生活に取り入れやすいものばかりです。

そして、やはり糖尿病を良くする事!
当院に受診する患者さまは、秋になると『果物(特に柿!)』、冬になると『お餅』の
食べ過ぎで血糖値があがり、糖尿病を悪くしてくる方が多いです。

食べるなら、よくウチの管理栄養士さんが勧めている、
果物は朝(または日中、夜はダメ)に片手に乗るくらいの量、
お餅は1食につき1個程度にしましょう。
そうすれば、毎日楽しめて、糖尿病も悪くなりません。

賢く、おいしく食べて糖尿病を良くしましょう。
もちろん、足も大切に出来ますよ。

年別アーカイブ