Kaneshiro Diabetes Clinic

糖尿病・生活習慣病の専門内科
かねしろ内科クリニック

東林間

042-701-1041

鶴間

046-271-7410

Kaneshiro column 院長コラム

シリーズ・ザ・生活習慣病

理事長の金城が、最近のできごとや今ホットな話題とともに、みなさまの健康にちょっと役立つ情報をお届けします。

シリーズ生活習慣病 第32弾!

「バランスです!」
今回は、コレステロールの数値についてお話しします。

2007年の2月より、心筋梗塞など動脈硬化性疾患の予防や治療の指標を、
「総コレステロール」から、
「LDL(悪玉)コレステロール」と、「HDL(善玉)コレステロール」とし、

を、目指しましょう!と、お話ししてきました。

最近は、この、「LDL(悪玉)コレステロール」と、「HDL(善玉)コレステロール」の2つの
バランスが大事で、

と、この比率にしなければ、動脈硬化が進むということが分かりました。

心筋梗塞を起こした方の多くが、「LDLは正常範囲内なのに、HDLの割合が少なかった」
と、いう研究からも明らかです。
HDLが少ないともっともっとLDLを下げないとならないのです。

何事もバランスが大切ということですね。

バランスといえば、
昨年、ある特定の果物だけを食べるダイエットが騒がれていました。
甘く、食べやすいものだから、当院にお通いの方も、何人か試されていましたが、
結果は…

「主食・主菜・副菜。この3つを1日3回そろえて食べないと、栄養バランスが偏り、
他の病気にかかりやすくなります。
また、果物ばかりは食事より多くの糖分をとることになるので、血糖値が上がり
やすいのです。健康的なダイエットとはいえませんから、きちんと食事をしましょうね。」

…と、ウチの管理栄養士さんもバランスが大事とよく言います。
これを守ると結果は、もちろん『◎』です!!

バランスって大事ですね。

シリーズ生活習慣病 第31弾!

「免停にご注意!?」

ある日、「胸が痛い」と、飛び込み来院の患者さん。
最終的には薬の処方で済みました。

しかし、家族歴をお聞きすると、「父は突然亡くなり・・・心不全とか診断され・・・」

私はこのフレーズを聞き逃しません。
家族に糖尿病患者さんはおらず、「心臓で」、「脳溢血で」・・・
昔は糖尿病の診断がつかず、分からないまま心筋梗塞や脳梗塞で亡くなった方が
かなりおられました。

私の予想は当たってしまい、
HbA1c(ヘモグロビン・エー・ワン・シー/過去1~2ヶ月の血糖の平均)は、
なんと11%以上という、かなり高い数値でした。
入院してもおかしくない数値です。

御本人は、”寝耳に水!”くらい、相当困惑され、今まで採血検査をしなかった事を後悔…。
当院の管理栄養士と1時間程お話しされ、
「よしっ!治す!!」と、意欲的に生活習慣を見直しされていました。

別のある日。
高速が渋滞し、「降りたらすいているはず」と、道を熟知している私の予想はピタリ。
スイスイ走っていると、真っ赤な旗が・・・。

なんと免停になってしまいました。

「ちょっと位大丈夫」というのは、ダメ!本当にダメです。(いや、ダメでした…)

やはり糖尿病、高血圧、脂質異常症は、
放っておくといつか免停ならずとも取り返しのつかない合併症へ一直線。
生活にかかわること、命にかかわることは、甘く考えてはいけません。

もう金城先生は違反しません。
スタッフの皆と約束したので・・・

( ↑「当たり前ですよおっ!先生1人の身体じゃないんですからぁああ(怒)!!」 スタッフより )

皆さんも健康に注意し、安全な生活を送られることを望みます。

シリーズ生活習慣病 第30弾!

「おかえりなさい」

新年明けましておめでとうございます。

皆さんはお餅を何個たべましたか?
当院の患者さまで、1回に1個と答えた方は、
皆、この宴会ラッシュの続く年末年始に関わらず、
糖尿病の数値を良くしていらっしゃいました。
大変素晴らしいことです。

一方、お餅は1回に2個…と答えた方は、
やはり数値は悪くなっていました。

3個以上・・・は、皆さんのご想像通りだと思います。
美味しいものは、上手に味わいましょうね。

さて、糖尿病のお話をするとき、
「HbA1c 5.5%以下を目指しましょう!!」
(ヘモグロビン・エー・ワン・シー/過去1~2ヶ月の血糖の平均)
と、当院では○○の一つ覚え(むしろ呪文?!)のように厳しくお話ししていますが・・・

昨年のある日、10年以上HbA1c6.5%以上なのに、
「大丈夫だよ先生、俺元気だから」
と、合併症の危険を信じない患者さんが来院されました。

数ヵ月後、「最近歩くと胸が重く・・・」

その瞬間!

私の右手は紹介状を殴り書き。
「○○さん!今すぐ循環器内科に行かないとホントに危険ですっ!!」
もう、立て板に水鉄砲(?)の如くまくしあげ、患者さんはやっと事の重大さに気が付きました。

後日、循環器内科医から、「冠動脈、しっかり詰まっていましたよ。」と、報告が。
3本ある心臓の血管のうち1本が90%、もう1本が99%閉塞して(詰まって)おり、
間一髪ということでした。

その後、見事に生還してきた患者さん曰く、
「かねしろ先生。もう何でも聞くからさ、また来てもいいかなぁ?」

我々は患者さんが元気で笑っている姿を見るのが趣味。
怒るどころか、
「もちろんです!!おかえりなさい!!!」

今年も元気に笑顔で来院されることをお待ちしています。

シリーズ生活習慣病 第29弾!

「糖尿病も二極化!?」

今年はお陰様で分院が大和市(鶴間駅)に無事開院致しまして、
相模原市(東林間駅)と同様、糖尿病患者さんが次々来院されました。
ウチの管理栄養士達も、皆様の療養生活についての相談を、額に汗して頑張ってくれています。

そんな中、患者さんのデータを拝見していると、大きな特徴があることに気が付きました。

二極化です。

だいぶ悪くなってから来院されるのはよくあることですが、発症前の境界型の
段階で来院されるパターンが増えてきました。
健康に対する皆様の意識の高さは賞賛に値します!素晴らしい!!

今年の5月の話ですが、東京で日本糖尿病学会があり、改めて境界型の
段階で改善することの大切さが確認されました。
HbA1c(ヘモグロビン・エー・ワン・シー/過去1~2ヶ月の血糖の平均)が、
5.4%を超えると糖尿病を発症する可能性が高まり、動脈硬化は進みます。

今年の4月から始まった特定健診では、5.2%から保健師・管理栄養士など
による生活改善の指導が入るようになったというのは、(糖尿病の)精密検査を
してみると、5.2%の段階でも『境界型』とはっきり分かるからです。

私はどうかといいますと、会食や飲み会が多いので、うっかりすると、HbA1c5.2%…
(笑えない…)

ちょっとした所は歩く!歩く!!、野菜山盛り食べる!食べる!!
…で、翌月はHbA1c4.8%へ。
ちなみにLDL(悪玉)コレステロール62、中性脂肪63、γ-GTP16…

「凄い!」「不公平だ!」「おかしい!」「ウソでしょ!?」
と、我がスタッフから非難めいたコメントの嵐(怒~)!!

もうすぐボーナスとも皆気付かず・・・(フッフッフッ)

シリーズ生活習慣病 第28弾!

血糖は24時間営業

ある日の夜中、私の携帯が鳴りました。
「先生、夜中にスミマセン。昼からインスリンを打たなかったら手が震えてきて・・・怖い・・・。」

極度の脱水と高血糖、電解質異常・・・
もう少しで昏睡状態になるところでしたが、すぐ対処をして1時間後、無事に元気になりました。
御連絡いただけて良かったです。

かねしろ内科クリニックでは、一部のインスリン治療中の方やその他御心配のある方のために、
携帯電話・PHS・自宅電話で24時間対応をしています。
血糖コントロールの状況をメールでお知らせいただいている方もおります。

運動・食事療法を患者さんは24時間頑張っていらっしゃるのです。
我々が手を抜くわけにはいきません。
手段を選ばず、ステキな結果になるよう、お手伝いしております。

おかげ様で今月の24日で当院は開院してから丸3年となります。
今年の6月には、大和市の鶴間駅近くに分院が出来、スタッフも倍となりました。

ますます賑やかに、元気いっぱいに、皆さんの療養生活を支援していきますので、
一緒に楽しく頑張って行きましょうね!

年別アーカイブ