Kaneshiro Diabetes Clinic

糖尿病・生活習慣病の専門内科
かねしろ内科クリニック

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Kaneshiro column 院長コラム

シリーズ・ザ・生活習慣病

理事長の金城が、最近のできごとや今ホットな話題とともに、みなさまの健康にちょっと役立つ情報をお届けします。

シリーズ生活習慣病 第68弾!

「筆遣い」

今年は、”明るく元気な心と身体作りを” と、
1月より鶴間の分院で、当院の患者さんを対象に、『体操教室』をはじめました。
プロの健康運動指導士に教えていただくその内容は…!

”全身の筋肉を目覚めさせる!” です!!

運動は、嫌い・寒い・辛そう・つまらない…など、負の形容詞が飛び交う患者さんでも、
さすがスーパー健康運動指導士さんと申しますか、室内でイスに座ったままの
楽な姿勢で、会話も楽しく教えていただくと、自然と笑顔がこぼれます。

そして、日頃使わない筋肉をゆっくり感じながら行うストレッチ&トレーニングは
まさに目からウロコ!!
私も時々参加し、楽しんでおります。

筋肉は使わないとどんどん減ってゆき、
いつか自力で立ち上がる・起き上がることも出来ない、
いわゆる『寝たきり』になってしまいます。
「最近疲れやすい…」
むむっ!これは筋肉不足なのかも!?

実は、筋肉を増やすと疲れなくなるのです。

「運動すると、筋肉痛が辛くって…」
そう、筋肉を使って筋肉痛になるのは筋肉の繊維が壊れた証拠。
それを修復する途中で、筋肉が以前より増えていくのです。

ですので、筋肉痛のあるうちは、そこの筋肉は休ませ、痛みがなくなったら
また使って…を繰り返して、筋肉を増やすのが正しい方法、疲れないコツなのです。

正しい筋肉の鍛え方は、毎日同じ筋肉を使うのではなく、
日替わりメニューで程よい筋肉痛(ウチのスタッフは”イタキモチイイ”と言っています)に
なる程度の運動をコツコツと行って、筋肉もコツコツと増やしていくことなのです。
じっくり取り組むことが大切です。

”コツコツ”がしつこかったですかね(笑)?

糖尿病の治療のひとつに、『運動療法』があります。
有酸素運動であるウォーキングや散歩だけでなく、筋肉トレーニングでも、
インスリン(血糖を下げるホルモン)の効きが良くなり、
血糖値があがりにくい体質に変化することができます。

なんと、その効力は2日間のみ。
運動を2日休むと元の体に戻ってしまうので、運動は少なくとも2日に1回はお願いします。

今年の次男の書初めが、『心一つに』。
障害があるため上手くは書けませんが、なかなか味のある芸術的な作品に
仕上がりました(親バカ!)

毛筆は難しいと思われがちですが、運動と同じく、コツコツとじっくり取り組むと
楽しいものですよ!

シリーズ生活習慣病 第67弾!

「命をつなぐ水」

今年の冬はとても寒いですね。
その寒い中でも通院される患者様を、温かくお迎えすべく、
当院ではホットドリンク(もちろん0Kcalのお茶程度です!)をご用意し、
患者様にご好評いただいております。

実は、他にも意外な目的がありまして…

診察時の会話でこの時期驚くのは、患者様の水分摂取の少なさです。
「水分(水やコーヒー、お茶を含め)は、1日2リットルは飲んで欲しい。」とお話しすると、
「え?1日1リットルくらいしか飲んでいない…。」と、驚かれる方が多いのです。

糖尿病の合併症の1つに、『糖尿病腎症』があります。
長年の糖尿病のコントロールの状態などで患うもので、全員が患うものでもないのですが、
腎臓の主な働きのひとつ、『身体にある不要なもの(老廃物など)を、尿に溶かして身体から出す』
ためには、大量の水分が必要となります。
その腎臓の働きを助ける(腎臓を傷めない)ためにも、水分はしっかりととっていただきたいものです。

また、脳梗塞や心筋梗塞なども、水分摂取が少なく、脱水で血液がドロドロのときに起こりやすい
ものなので、常に身体は水分で潤っている状態にしておきたいものです。

もちろん、心臓病や腎臓病の状態によって、逆に『水分制限』が必要となる方もいらっしゃいます。
ご自分はどの状態なのか、担当医師に確認することが第一ですね。

「1日2リットル飲むためには、”1時間にコップ1杯分”をちょこちょこ口にしてください。」
と、お願いしている以上、
「だって、ここには水がない。」
と、言わせないため(笑!?)待合室に温水と冷水が出る機械を設置しました。

寒い日に、温かい飲み物で、心も身体も潤ってくださいね。

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