Kaneshiro Diabetes Clinic

糖尿病・生活習慣病の専門内科
かねしろ内科クリニック

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Kaneshiro column 院長コラム

シリーズ・ザ・生活習慣病

理事長の金城が、最近のできごとや今ホットな話題とともに、みなさまの健康にちょっと役立つ情報をお届けします。

シリーズ生活習慣病 第87弾!

ストップウォッチ

決定、東京五輪!
でも、あまり気乗りしませんでした。

被災地を訪れてから『彼らの気持ち』が度々脳裏をよぎります。

五輪準備金4500億円、
自分達の被災地に使って欲しい…

「東京、よかったですね、でも私はテレビで観戦、震災でこんな状況なので…」
リポートに涙があふれました。

同じ日本人でこれだけ人生が違うとは…

糖尿病も人生・生活が変わる出来事。
あれこれ我慢、嫌いな運動…とストレスがたまる患者様。

でも、病気でなくても食べ過ぎれば太り、運動不足で足腰は弱る。
努力をされている多くの方々…
健康を保つため一緒に頑張っていきましょうね!

小学生の時「ストップウォッチ、あれば持参を」の連絡網、
父がわざわざ買ってきてくれました。
『チチチッと針のよい音!』とお気に入り。

突然父親から「3分間で○○について述べよ」
みたいなトレーニングを受けたり…

思い出の父の遺品を、五輪が決まった日に偶然発見。
当時は猫に小判、
なんとスイスのオメガ社製の手巻きストップウォッチだったのです!

傷がついたガラスの風貌に、変わらぬ懐かしい秒針の音…
父の愛情を今頃…(涙)。

『頑張る未来の子供たち』のため、復興も五輪も大切です。

東林間のクリニックはバリアフリー。
車イス、眼や耳の不自由な患者様、頑張っていらして下さいます。

2020年東京。
パラリンピックも絶対に見に行きたいですね!

シリーズ生活習慣病 第86弾!

笑み

…20年ぶりに行ってきました、イタリア!
懐かしい風景、美味しい料理、明るい笑い声…

でも日本とちょっと違うのは体格。
中年以降の方々は、素敵なちょいワルからでっぷり体型まで、
皆さんの予想の範囲内ですが、
若者のほとんどがすらりとした美男美女。

リストランテでも、かなりの量のパスタやピザの大きさを見ると
『太って当たり前』
なのになぜ若者はやせているのでしょうか?

早速、現地でインタビューしてきました。

その結果、
(1)結婚までは男女ともスタイルをよくしたい。
(2)よって、大好きなパスタは、せいぜい週に2回にしている。
(3)普段は野菜をよく食べる。
(4)結婚したら、もう周りの目を気にしない人は、毎日パスタにピザにワイン!
(5)でもまだまだモテたいひとは食事を制限している
と…。

糖尿病の人は?
(6)まずは野菜から食べている。
パスタはシェアするか、残している、私自身も糖尿病だし!

…これって事情は同じなのに、さすがファッションの国イタリア、
体格が命なんですね。

あと、自販機やコンビニがほとんど無く、
ピッツェリアやスパーにわざわざ買いに行かないと
手軽な飲食も買えない環境ではあります。

でも、親が太っていると、やはり食べ過ぎてしまう性格は遺伝する
とも話してくれました。

遺伝といえば、飛行機の機内食が終わり睡眠時間の暗い中、
読書灯をつけてノートを広げて勉強している長男の姿が、
学生時代の私とそっくりなのには驚きましたが、
笑みがこぼれたよい旅でした。

シリーズ生活習慣病 第85弾!

元気のもと

サクッと梅雨が明けて、急に暑くなったためでしょうか。
部屋の熱さに耐えながら頑張っていたスタッフも、数人ダウン…
幸い、休養と給水ですぐに元気になりましたが。

「(500mlペットボトル)3本は水を飲んでいたんですが、
排尿はありませんでした」

…つまり、脱水だったのです。

大量に汗をかかない季節でも、
運動をしない状態で、体重の1/30の水が必要です。
これに、運動が加わり、あるいは夏の自然発汗の分を足して飲まないと、
尿が出ない危険な状態になります。

「喉が渇く」「尿が出ない、出ても色が濃い」は危険信号。
「体がだるい」は緊急事態です!

ところで、脱水でもないのに元気がない、という患者様が…

調べてみると、『甲状腺機能低下症』
甲状腺ホルモンという、元気のもとになるホルモンが少なかったのです。

なかには、『バセドウ病』や『橋本病』で、
しっかりお薬を飲んでいたのに症状が出る患者様が、
なぜかうちにやって来て、調べてみると、
ホルモンの値が正常範囲内に入っていない!

よくよく聞いてみると、めったに採血しないでお薬だけもらって…

ちなみに私は採血結果を見て、
「あと半分を3日に1回」とか「5日で3錠」
という難解な微調整をしたりします。

たまには、採血やエコー検査をしてくださいね!

元気のもとの甲状腺ホルモン調整、水、休養、
あとは…
愛情と笑顔で、今年の夏も頑張ります!

シリーズ生活習慣病 第84弾!

8765 花婿(はなむこ)

天国、行ってきました!
(と言っても本物の天国ではなく、銀座の天ぷら屋さんでもありません(笑))
熊本にある、馬肉料理屋さんです。

お料理は馬肉のフルコース。
初めての本場馬肉料理に、期待と不安が…

まずは、馬刺のとろける舌触りに、一発先制パンチ。
レバーもクセがなく、次々に女将から馬肉攻撃を受け、
最後は、馬肉しゃぶしゃぶでノックアウト!

見た目はあんなにアブラがあるのに、こんなにサッパリした…

『馬肉は身体にいいんですよ~』の解説に、
酔いも回って、思わずうなずいてしまうところ、そこは我々プロ集団

「食べ過ぎればカロリーオーバーです」と、
きちんと女将にお返事しました。
(自分たちはフルコース食べていることは棚におき(笑))

…そうです、我々は日本糖尿病学会で熊本に行ってきました。

今回の変更点は、ズバリ『HbA1cの目標値』です。

昨年からの移行期間を経て、
0.4%プラスした、国際基準(NGSP)値しか使わなくなることに加え、

高齢者など、コントロールが難しい場合は8%未満、
合併症を起こさないためには7%未満、
正常化(完治ではありません)は6%未満にしましょう!

というのが、今回、学会で発表された熊本宣言でした。

8%、7%、6%… 覚えやすいでしょっ
という狙いらしいですが、かなりアバウトですよね。

いろいろ裏話は聞きましたが… 皆さんには内緒です。
「えぇ~」
ではちょっとだけ。

高齢者等は、100歳まで生きたい方は想定外、
当院に通っていただいている、ひそかに長生きしたい方々は、
もう少し頑張っちゃいましょう!

完全正常は5.5%未満で卒業です。

ただし、低ければ低いほどよいわけではなく、
低血糖が頻発するのは危険です。

ゆっくり、しっかり、確実にHbA1cを下げて、
100歳を目指しましょう!

私の友人が、やっと7月に入籍します。
「やっと婿になれるよ!」
うんうん、よい8765(花婿)…

シリーズ生活習慣病 第83弾!

相談相手

早いもので、6月で鶴間分院も、開院して5年になります。
数多くの患者様が、様々な問題を抱え、糖尿病に立ち向かっています。
本当にいろいろな相談を受けるので、
外来はやりがいがあり、飽きません。

すべての悩みに私がお応えしたいところですが、
餅は餅屋にお願いするのが、世の中の道理というもの(…セリフがレトロ(笑))

当院では、
お食事→管理栄養士
運動→健康運動指導士
ストレス→心理カウンセラー
エコー→臨床検査技師
そして、生活・介護→介護福祉士!

今までは、看護師やクリニカルサービス(医療事務)が、
生活や介護のご相談のお手伝いをしていましたが、
当然、専門知識はプロにはかないませんし、
本来のスタッフ業務に、少なからず支障が出ていました。

通院されている患者様の、介護を中心に、生活の悩みを解決すべく、
今年から介護福祉士を配置し、予約制で相談を受けています。

今や、介護は様々なサービス形態があり、
どこに何をお願いすればよいかが難しい状況です。
そのご相談を、ゆっくり懇切丁寧に、
その方にとってベストな方法を提案しています。

『誰も教えてくれないこと』を相談できる相手がいる…
こんな安心できるシステムは嬉しいですよね!

大きな病院にある安心を、クリニックで細かく対応…
かねしろ内科の濃厚なサービスを、ぜひご堪能くださいね。

そういえば、今から熊本で学会かぁ…
『どこに美味しいお店があるか…』
誰に相談しようかなぁ…(笑)

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