Kaneshiro Diabetes Clinic

糖尿病・生活習慣病の専門内科
かねしろ内科クリニック

東林間

042-701-1041

鶴間

046-271-7410

Kaneshiro column 理事長コラム

シリーズ・ザ・生活習慣病

理事長の金城が、最近のできごとや今ホットな話題とともに、みなさまの健康にちょっと役立つ情報をお届けします。

シリーズ生活習慣病 第20弾!

油断大敵

数多くの糖尿病患者さんを診察していると、年に数人くらいは残念ながら合併症が起きてしまうもの。
昨年もHbA1cが5.9%という、まずまずのコントロールの方が脳梗塞を…。

もちろん今は後遺症もなく、元気でいらっしゃいますが、肥満と脂質異常症(以前の高脂血症)があり、高血圧気味だったので、「いつかアクシデントが起きますヨ!」と、言っていた矢先の出来事でした。

御本人は、「ちゃんと先生の言うことを聞いておけばよかった」と、反省していましたが、そこまで導けなかった我々スタッフも一緒に反省し、これをバネに益々気合を入れて毎日頑張っております。

では復習です。
糖尿病の治療の目標は?

答えはこうです。

これを目標に、少しずつ生活習慣を見直し、場合によってはお薬とも上手に付き合いながら
この関門を突破していただきたいと思います。
第4関門まで到達するのは稀ですが、第3関門まで到達出来ればまずは一安心といったところです。
もちろんその他の検査数値も良くしていくことも大事ですね。

そのためには、医師や看護師、栄養士などと対話して、
食事や運動・薬などの注意ポイント、または、食や身体にまつわる四方山話などに耳を傾け、
御自身の身体や健康に興味を持ちながら実践し、
ときにはスタッフに愚痴をこぼしたり・・・雑談を交わしたり・・・

このように、患者さんと医療スタッフが一緒になって糖尿病と向き合うことが大切ですよね!

そして、この病気は、油断すると再び襲ってきやすいのです。
HbA1c5.0%になって卒業しても、定期的に検査をしていないと、
数年後にHbA1cが高値になって、または合併症が起こってしまい、(病院に)戻ってきちゃった!
なんてことも有り得る話です。

『油断大敵』

皆さん、一緒に肝に銘じましょうね。

シリーズ生活習慣病 第19弾!

妊娠と糖尿病

妊娠・出産は女性にとって大変ハードな状況・・・
だからこそ、「お腹を痛めて産んだ我が子」は、この上なく可愛いのです。
無事に元気に産まれてきて欲しいものです。

そこで、どうしたら安全に妊娠・出産できるか簡単にお話ししましょう。
妊娠自体、母体の危険や奇形のリスクがありますが、
糖尿病が悪いとこのリスクがさらに高くなります。

そこで・・・

(1)糖尿病治療中の方

・出来るだけHbA1c(糖尿病の指標となる検査)を下げてください。

・妊娠前に医師に相談し、許可が出てから、計画的に妊娠されたほうが安全です。

・妊娠中は、場合によっては胎児の安全のために、インスリン治療となります。
(インスリン治療は、飲み薬と違い、薬の成分が胎盤を通過しないので、胎児に影響のない安全な治療法なのです。)

・HbA1cが高い状態で妊娠した場合、我々は非常に悩みます。
ナイーブな内容ですので、個々に相談いたします。

(2)肥満がある、または身内に糖尿病をもつ人がいる方

・妊娠中に糖尿病を発症したり、すでに境界型~完全に糖尿病を発症してる場合があります。

・随時血糖値が95mg/dl以上、またはHbA1cが5.0%を超えている場合は、必ず専門医とご相談ください。

・また、貧血があるとHbA1cは低目に数値が出てしまいますので、貧血についての精密検査が必要です。

いずれにせよ、赤ちゃんもお母さんも命がけの大仕事。
妊娠前から健康チェックを行い、万全の体制で元気な赤ちゃんを産みましょう!
我々も応援いたします!!

シリーズ生活習慣病 第18弾!

大きく変わる?基本健康診査

基本健康診査(市の健診)が、今年の4月から大きく変わります。

どうやら、『生活習慣病を徹底的に予防する』方向のようです。
その内容を、ものすごーく簡単にまとめてみます。

「今までの健診の基準とかなり違うのでは?」と、思われるかもしれません。
確かに混乱されると予想しますが、生活習慣病になる方がどんどん増えている現在、
なんとか水際でも食い止めようと、国が真剣に取り組みだしたということです。

ところで、
「この基準って、いつもかねしろ先生が言っている数値に近いのでは・・・?」
と、お気づきの方!大正解です!!

例えば、HbA1cは5.5%以上で動脈硬化は進みますし、5.0~5.4%でも糖負荷試験をすると、
殆どの方は糖代謝異常が見付かります。そういう意味で5.2%以上に設定されたのは、
実際的かつ画期的なことかと思います。

健診の基準値がどう変わろうと、皆さんが、『健康で長生きし、より良い人生を送ることが
できる』。これがかねしろ内科クリニックの願いなのです。

該当した人は、積極的に健康的な生活習慣を取り入れて、数値改善しましょうね。

シリーズ生活習慣病 第17弾!

HbA1cと動脈硬化

糖尿病を持つ患者さんが、毎月検査している『HbA1c』。
『ヘモグロビン・エー・ワン・シー』と、読みます。
また、施設によっては『グリコヘモグロビン』という場合もあります。

長い名前なので、『エーワンシー』と、略していうこともあります。

昔は、「HbA1c7.0%未満ならOK」と、いう時代がありましたが、
現在は、6.5%以上は合併症が起こりやすいことが判ってきましたので、
最低でも6.5%以下、出来るだけ正常域の5.8%未満までは、必ず治療
及びコントロールをする必要があります。

さらに、数年前から、「HbA1c5.5%以上で(糖尿病による)動脈硬化は進む」
と、判ってきました!

HbA1c5.5未満で一安心、そして5.0%未満で(通院生活)卒業!と、
かねしろ内科では、1人でも多く卒業していただけるよう、
患者さんとともに、スタッフ一丸となって頑張っております。

これに加え、今年の春(2007年4月)より、『動脈硬化の評価検査』を、
1日1人ずつ患者さんに受けていただいています。
これは、頭部MRIまたは脳血管(CT)造影、頚動脈エコー、脈波伝播速度(PWV)などの検査を行い、
動脈硬化がおこっていないか、どのくらい進んでいるのかなどを調べるものです。

すでに150人が検査を終え、
そのうち、「完全にきれいな血管」だった糖尿病患者さんはたったの5人!でした。
HbA1cが5%台の優秀な患者さんですら、この動脈硬化が見つかるのです。

ここが糖尿病の恐ろしいところで、血糖値が正常域より高い状態が続いていたために
動脈硬化がどんどん進んでしまうのです。

糖尿病の治療を放置すれば、必ず心筋梗塞・脳梗塞につながることから、
動脈硬化がわかり次第、血管改善の治療も併せてスタート致します。

「なんとか元気に長生きを。」
これが、かねしろ内科クリニックのスタッフ全員の願いであり、目標なのです。

一緒に頑張っていきましょうね。

シリーズ生活習慣病 第16弾!

糖尿病のお薬(その3)

3.オイグルコン・ダオニール/グリミクロン/アマリール

我々は、食事をすると徐々に血糖値が上昇しはじめ、30分後にピークを迎えます。

それを、『インスリン』という、膵臓から出てくるホルモンが分泌されることによって、
血糖値を下げ、正常範囲内に保っています。
つまり、血糖値があがり過ぎないように調節するのが、このインスリンの役目です。

ところが、このインスリンの分泌能力(出る力)が低下したり、
効きが悪い状態になると、インスリンの必要量が不足し、
血糖値は高くなってしまいます。

今回ご紹介する糖尿病のお薬は、
糖尿病の薬のなかでもっとも有名な、SU(エス・ユー)薬というジャンルで、
膵臓に対して、「インスリン出ろ~」と、命令してくれるのです。

しかし、
〔食べない/食べてもいつもよりカロリーが少ない〕時には、
必要以上のインスリン量が出てしまい、血糖が下がりすぎる場合もあります。
これを、『低血糖発作』と、いいます。

よって、これらの薬を飲むときは、

・ 食べない → 薬を飲まない

・ 食べてもいつもよりカロリーが少ない → 薬の量を減らす

などの、調節することが必要になります。

また、運動量が増えたときも、前もって薬の量を減らしておかないと、
低血糖を起こす場合がありますので、この薬を飲みはじめる・飲んでいる方は、
主治医や専門医とよく相談しましょう。

当院を受診される患者さんも、春や秋はよく運動し、血糖コントロールがとても良い季節でしたが、
夏は梅雨と太陽が、冬は寒さと年末年始の宴会が敵となり、血糖コントロールが悪くなって
しまう方もいます。

逆に、この季節も元気に運動された方は、とても良い状態となっていますので、
是非とも室内や外でも過ごしやすい時間帯を選んでこまめに運動してくださいね。

きっとお薬が減らせますよ!

年別アーカイブ