Q&A by disease 疾患別QA
脂質異常症
“静かに進む動脈硬化”を防ぐために
「健康診断でコレステロールが高いと言われた」
「最近、運動不足や食生活の乱れが気になる」
そんな方は、脂質異常症のリスクがあるかもしれません。
脂質異常症ってどんな病気?
血液中の脂質(LDLコレステロール・HDLコレステロール・中性脂肪)のバランスが崩れた状態です。
特に「悪玉コレステロール(LDL)」が多すぎたり、「善玉コレステロール(HDL)」が少なすぎたりすると、血管の内側に脂質がたまり、動脈硬化を引き起こします。
どんな症状がありますか?
ほとんどの場合、自覚症状はありません。
そのため、健康診断で初めて異常を指摘されるケースが多く、「サイレントキラー」とも呼ばれています。
放置するとどうなるの?
動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳卒中など命に関わる病気につながります。
- 心筋梗塞
- 狭心症
- 脳卒中
- 閉塞性動脈硬化症
などのリスクが高まります。
一度進行した動脈硬化は完全には元に戻せないため、早期からの管理が非常に重要です。
自分でできる予防・改善方法は?
食事・運動・生活習慣の見直しが基本です。
- 食事:揚げ物・加工食品・甘い飲み物を控え、野菜・魚・海藻を積極的に
- 運動:ウォーキングなどの有酸素運動を週3〜5回、30分以上目安に
- 禁煙:喫煙は血管を傷つけ、動脈硬化を進めます
- 節酒:過度な飲酒は中性脂肪を増加させます
- 体重管理:肥満改善は脂質バランス改善につながります
無理な制限ではなく、「続けられる生活改善」が大切です。
治療はどんなことをするの?
生活習慣改善に加え、必要に応じて薬物療法を行います。
- スタチン系薬剤:LDLコレステロールを下げる
- フィブラート系薬剤:中性脂肪を下げる
- EPA製剤:動脈硬化進行を抑える
- 小腸コレステロール吸収阻害薬など:状態に応じて使用
患者さんの年齢や動脈硬化リスクに応じて、治療内容を調整します。
当院の診療方針は?
患者さんの生活背景に寄り添いながら、無理なく続けられる治療を提案します。
- 健康診断結果をもとに丁寧な説明
- 血液検査による定期的な脂質管理
- 管理栄養士・運動指導士との連携
- 糖尿病・高血圧など生活習慣病の総合的なケア
- 「続けられる生活改善」を一緒に考えます
脂質異常症は、“症状がないうちから管理すること”が重要です。
将来の心筋梗塞や脳卒中を防ぐためにも、早めの検査と継続的な管理をおすすめします。
当院では、患者さん一人ひとりに合わせたサポートを行っています。