Q&A by disease 疾患別QA
甲状腺疾患
“体の代謝の乱れ”を見逃さないために
「最近、疲れやすい・動悸がする」
「体重の増減やむくみが気になる」
そんな方は、甲状腺の病気が隠れているかもしれません。
甲状腺疾患ってどんな病気?
甲状腺は、首の前側にある小さな臓器で、体の代謝を調整するホルモンを作っています。
このホルモンが多すぎたり少なすぎたりすることで、全身にさまざまな症状が現れます。
代表的な病気には、
- バセドウ病(甲状腺機能亢進症)
- 橋本病(甲状腺機能低下症)
- 甲状腺腫瘍・甲状腺結節
などがあります。
どんな症状がありますか?
甲状腺ホルモンが多すぎる場合(機能亢進症)は、
- 動悸
- 発汗
- 手の震え
- 体重減少
- イライラ
- 疲れやすさ
などがみられます。
一方、ホルモンが少なすぎる場合(機能低下症)は、
- むくみ
- 体重増加
- 強いだるさ
- 寒がり
- 便秘
- 気分の落ち込み
などがみられます。
症状がゆっくり進行するため、「年齢のせい」と思われやすい病気でもあります。
放置するとどうなるの?
甲状腺ホルモンの異常を放置すると、全身の臓器に負担がかかります。
- 不整脈
- 心不全
- 骨粗鬆症
- 脂質異常症
- 強い倦怠感
- 意識障害
などにつながることがあります。
また、甲状腺結節の中には、精密検査が必要なものもあります。
自分でできる予防・改善方法は?
甲状腺疾患は自己免疫や体質が関係することが多く、完全な予防は難しい病気です。
しかし、体調変化に早く気づき、適切な治療につなげることが大切です。
- 規則正しい生活を心がける
- 過度なストレスや睡眠不足を避ける
- 体重変化や動悸などの変化を見逃さない
- 健康診断で異常を指摘されたら早めに受診する
治療はどんなことをするの?
病気の種類や状態に応じて治療を行います。
- 抗甲状腺薬:甲状腺ホルモンを抑える
- 甲状腺ホルモン補充療法:不足したホルモンを補う
- 定期的な血液検査:ホルモンバランスを確認
- 超音波検査:甲状腺の腫れや結節を評価
- 必要時は専門医療機関と連携し精密検査を実施
長期的な経過観察が必要になることもあります。
当院の診療方針は?
患者さんの症状や生活背景に寄り添いながら、丁寧な診療を行います。
- 血液検査による甲状腺機能評価
- 超音波検査による甲状腺チェック
- 動悸・疲労感など原因不明の症状にも対応
- 必要時は専門医療機関へ紹介
- 継続しやすい治療と定期フォロー
甲状腺疾患は、早期発見と適切な治療によってコントロールできる病気です。
「なんとなく不調」が続いている場合は、甲状腺の異常が隠れているかもしれません。
当院では、患者さん一人ひとりの体調変化に寄り添いながら診療を行っています。