Kaneshiro Diabetes Clinic

糖尿病・生活習慣病の専門内科
かねしろ内科クリニック

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Kaneshiro column 院長コラム

シリーズ・ザ・生活習慣病

理事長の金城が、最近のできごとや今ホットな話題とともに、みなさまの健康にちょっと役立つ情報をお届けします。

シリーズ生活習慣病 第72弾!

治験という仕事

食事療法と運動療法、
完璧にできれば、かなりの方々はかねしろ内科から卒業できるのですが…
なかなかお寺の修行のような生活は出来ないもの
(いえいえ、やせられない住職さんもいます(笑))
もちろん私も、シャンパンはやめられません(汗)

そこで、お薬の力を借りるのは、別に恥ずかしいことではなく、
今や自然な流れかと。
しかし、まだまだその種類は少なく、
新しい画期的な新薬を、早く使いたい…

そう、この救世主が『治験(ちけん)』というお仕事です。

開発されたお薬は、
動物実験のあと、ごく少人数の人に試されます(フェーズ1)。

それにより安全性が確認されたあと、人数を増やし、
ちょうどよい効果は、どのくらいのお薬の量かなど、
患者様にご協力を願い(フェーズ2)、

さらに人数を増やして、効果の評価や飲み合わせなど、
細かく調べていきます(フェーズ3)。

そこまで終わっても、厚生労働省に申請し、
発売に至るのに数年かかったりします。
素晴らしい発明品があるのに使えないジレンマ…

治験は、開発されたお薬を
早く患者様にお使いいただけるシステムなのです。
また、診療費等もほぼ無料になるのも嬉しいですね。

おかげさまで、鶴間かねしろ内科クリニックも4周年を迎えました。
東林間の本院とあわせて、年間延べ3万人!の糖尿病患者様に、
なにか新しいことを…と考えていた矢先、
治験コーディネーターとして会社から派遣されてきているスタッフが
「かねしろ内科専属になりたい!」と。

彼女たちの決意と熱意に感無量です(涙)
涙腺が故障したようなので、眼科に行ってきます(笑)

シリーズ生活習慣病 第71弾!

『文武両道』

糖尿病患者様の栄養相談をしていると、
なんだか人生相談になってしまうことが多々あります。

仕事や人間関係、家庭内の問題など、ストレスの原因は様々ですが、
はけ口が食事になってしまうのもなんだかわかる気がします。

「ねぇ、先生。先生はどうやってストレス発散を…?」
と、よく患者さんから聞かれます。

私は大好きなシャンパンを目の前にすれば仕事のストレスなんて…と言いつつ、
実は診察をしていない方がイライラむずむずしてしまう、何ともおめでたい仕事人間です(笑)。
患者様と楽しく外来をすることが、私の一番のストレス発散、喜びの時間なのです!

先日、横浜で日本糖尿病学会があり、スタッフ全員で行ってきました。
学会発表は、議論程度のものから『これはバトル?』と、思えるような激しいものもあり、
理論が闘いあってまだ意見が一致しない内容もありました。

元々人生に正解がないように、必ずしも正解と言い切れない治療もあるのです。
だからこそ、患者様それぞれにマッチした、テーラーメイドの医療を提供していくべきと
再認識してまいりました。

その一環として、心の病を抱えて悩んでおられる患者様のために、
春より心理カウンセラーによる心のケアを始めました。

なかには、「お話が出来て良かった。」と、涙を流しながらそうおっしゃる方も…。
基本的に何事も真面目な方が多い気がします。

私、金城と鶴間の院長である朝倉医師が出会った湘南高校は、『文武両道』がモットー。
さらに祖父には私が小さな頃から、『遊びも一番、勉強も一番になりなさい!』と、
よく言われました。

野菜もお肉もお魚も、運動も休息も…皆、バランスが大切なものばかりですね。
私も仕事と遊びのバランスをとらなくてはと、今年からゴルフと合唱を16年振りに
トライしました。

なんと、年末は『第九』を歌います!
もし御興味のある方は聴きに来てください。きっとストレス発散になりますよ(笑)

シリーズ生活習慣病 第70弾!

『厚木基地』

大和市に鶴間かねしろ内科クリニックを開院して気が付いたのは、
”真上をすごい音で飛行機が飛ぶ”ことです。

外来中の私の声(大きいので有名です!)ですらかき消され、
しばらくして患者様と目をあわせてニッコリ。

この間は飛行中に、飛行機の部品が民間基地に落下との記事が…
近隣の大和・綾瀬・海老名市の住民の方々はさぞかし…と推測致しました。

そんなある日、『厚木基地をご案内致します』というお誘いが。

後学のため、わざと予習せずに潜入。
当日は雨の予報が、”究極の晴れ男・金城” のお陰(笑)で晴れ、桜は満開!
戦闘機やヘリコプター、レストラン・様々なショップ・ボーリング場や映画館、
保育園~大学!
それもそのはず、家族を含め、16,000人が住む都市なのです。

基地の方々は皆さん優しく丁寧、笑顔が絶えない2時間でした。
個々の人々は皆良い人、日本・日本人を守るためにわざわざ異国に移住してくださっている…
基地問題は本当に難しいと痛感致しました。

話は変わって、不規則な生活を繰り返したり睡眠不足があると、
インスリンの出が悪くなり、血糖値があがる事は前からわかっていましたが、
今回、実験でしっかり確認されたようです。

厚木基地では、特定の時間には車も人も皆そのばでビシッと止まって国家斉唱。
規則正しい生活も憧れますね。
でも、日勤・夜勤の不規則な方はやはりストレスが溜るかと。

春からクリニックに心理カウンセラーが仲間入りししました。

少しでも皆さんの心が癒されれば。
そして、国を越えて理解しあえれば…

シリーズ生活習慣病 第69弾!

『何が出来るのか?』

震災から1年以上が経ちました。

幾度となく、『何かしなければ・・・』と思いつつも、
『何が出来るのか?』と、いう答えの見付からない自問自答を繰り返す心の中。
ただの募金では私は納得がいかず、遅まきながら被災地入りの予定をたて、
先月行ってまいりました。

そのときの事は…機会があれば、いつかゆっくりお伝えすることとして、
私の中に変化が起きたことだけお伝えしておきたいと思います。

我々の日常の仕事は、
『糖尿病の患者様の血糖コントロールを良くする事・治す事・そして発症させない事』なのですが、
実際は、絶対に患者様全員は治すことが出来ていない・・・。

では、そのためには何が出来るのか?

食事と運動の事、細かくいつもお話ししていますから、皆さん百も承知。
でも出来ない現実があります。

しかし、「腹八分目は守れないから、野菜中心で満腹にしているよ。」、
「甘いものはやめられないから、間食でなく食後に食べるようにしたわ。」、
「食事はやっぱり守れないけど、運動なら出来る。毎日一万歩は歩いているよ!」など、
皆さん全部は出来なくても、なにかしらは必ず治療のために取り組まれていることはあるのです。

私の上司が言います。

「全員100点は無理。でも赤点の人を可能な限りなくす努力目標を考えよ!お前なら出来るはず。」
私を今のここまでに育てあげてくださる恩師の見習うべき匠の技・・・。
人間の努力は糖尿病治療に限らず、あらゆることに共通する目標でもあるのです。

私一人では、出来ることは限られますので、4月よりさらにスタッフを増員しました!
医師、看護師、管理栄養士、クリニカルサービス(受付)…と、いつものメンバーの中に、
糖尿病療養指導士(CDEJ)、健康運動指導士、病態専門栄養師、
そして、心理療法士、治験コーディネーター(CRC)など、糖尿病の治療にも詳しく、
かつ糖尿病の療養生活の難しさにも理解の深いスタッフを揃え、

『何が出来るのか』

これを、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

そして、命ある我々はみな健康で幸せになれますように・・・。
強く、強く、願います。

シリーズ生活習慣病 第68弾!

「筆遣い」

今年は、”明るく元気な心と身体作りを” と、
1月より鶴間の分院で、当院の患者さんを対象に、『体操教室』をはじめました。
プロの健康運動指導士に教えていただくその内容は…!

”全身の筋肉を目覚めさせる!” です!!

運動は、嫌い・寒い・辛そう・つまらない…など、負の形容詞が飛び交う患者さんでも、
さすがスーパー健康運動指導士さんと申しますか、室内でイスに座ったままの
楽な姿勢で、会話も楽しく教えていただくと、自然と笑顔がこぼれます。

そして、日頃使わない筋肉をゆっくり感じながら行うストレッチ&トレーニングは
まさに目からウロコ!!
私も時々参加し、楽しんでおります。

筋肉は使わないとどんどん減ってゆき、
いつか自力で立ち上がる・起き上がることも出来ない、
いわゆる『寝たきり』になってしまいます。
「最近疲れやすい…」
むむっ!これは筋肉不足なのかも!?

実は、筋肉を増やすと疲れなくなるのです。

「運動すると、筋肉痛が辛くって…」
そう、筋肉を使って筋肉痛になるのは筋肉の繊維が壊れた証拠。
それを修復する途中で、筋肉が以前より増えていくのです。

ですので、筋肉痛のあるうちは、そこの筋肉は休ませ、痛みがなくなったら
また使って…を繰り返して、筋肉を増やすのが正しい方法、疲れないコツなのです。

正しい筋肉の鍛え方は、毎日同じ筋肉を使うのではなく、
日替わりメニューで程よい筋肉痛(ウチのスタッフは”イタキモチイイ”と言っています)に
なる程度の運動をコツコツと行って、筋肉もコツコツと増やしていくことなのです。
じっくり取り組むことが大切です。

”コツコツ”がしつこかったですかね(笑)?

糖尿病の治療のひとつに、『運動療法』があります。
有酸素運動であるウォーキングや散歩だけでなく、筋肉トレーニングでも、
インスリン(血糖を下げるホルモン)の効きが良くなり、
血糖値があがりにくい体質に変化することができます。

なんと、その効力は2日間のみ。
運動を2日休むと元の体に戻ってしまうので、運動は少なくとも2日に1回はお願いします。

今年の次男の書初めが、『心一つに』。
障害があるため上手くは書けませんが、なかなか味のある芸術的な作品に
仕上がりました(親バカ!)

毛筆は難しいと思われがちですが、運動と同じく、コツコツとじっくり取り組むと
楽しいものですよ!

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