Kaneshiro Diabetes Clinic

糖尿病・生活習慣病の専門内科
かねしろ内科クリニック

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Kaneshiro column 理事長コラム

シリーズ・ザ・生活習慣病

理事長の金城が、最近のできごとや今ホットな話題とともに、みなさまの健康にちょっと役立つ情報をお届けします。

シリーズ生活習慣病 第70弾!

『厚木基地』

大和市に鶴間かねしろ内科クリニックを開院して気が付いたのは、
”真上をすごい音で飛行機が飛ぶ”ことです。

外来中の私の声(大きいので有名です!)ですらかき消され、
しばらくして患者様と目をあわせてニッコリ。

この間は飛行中に、飛行機の部品が民間基地に落下との記事が…
近隣の大和・綾瀬・海老名市の住民の方々はさぞかし…と推測致しました。

そんなある日、『厚木基地をご案内致します』というお誘いが。

後学のため、わざと予習せずに潜入。
当日は雨の予報が、”究極の晴れ男・金城” のお陰(笑)で晴れ、桜は満開!
戦闘機やヘリコプター、レストラン・様々なショップ・ボーリング場や映画館、
保育園~大学!
それもそのはず、家族を含め、16,000人が住む都市なのです。

基地の方々は皆さん優しく丁寧、笑顔が絶えない2時間でした。
個々の人々は皆良い人、日本・日本人を守るためにわざわざ異国に移住してくださっている…
基地問題は本当に難しいと痛感致しました。

話は変わって、不規則な生活を繰り返したり睡眠不足があると、
インスリンの出が悪くなり、血糖値があがる事は前からわかっていましたが、
今回、実験でしっかり確認されたようです。

厚木基地では、特定の時間には車も人も皆そのばでビシッと止まって国家斉唱。
規則正しい生活も憧れますね。
でも、日勤・夜勤の不規則な方はやはりストレスが溜るかと。

春からクリニックに心理カウンセラーが仲間入りししました。

少しでも皆さんの心が癒されれば。
そして、国を越えて理解しあえれば…

シリーズ生活習慣病 第69弾!

『何が出来るのか?』

震災から1年以上が経ちました。

幾度となく、『何かしなければ・・・』と思いつつも、
『何が出来るのか?』と、いう答えの見付からない自問自答を繰り返す心の中。
ただの募金では私は納得がいかず、遅まきながら被災地入りの予定をたて、
先月行ってまいりました。

そのときの事は…機会があれば、いつかゆっくりお伝えすることとして、
私の中に変化が起きたことだけお伝えしておきたいと思います。

我々の日常の仕事は、
『糖尿病の患者様の血糖コントロールを良くする事・治す事・そして発症させない事』なのですが、
実際は、絶対に患者様全員は治すことが出来ていない・・・。

では、そのためには何が出来るのか?

食事と運動の事、細かくいつもお話ししていますから、皆さん百も承知。
でも出来ない現実があります。

しかし、「腹八分目は守れないから、野菜中心で満腹にしているよ。」、
「甘いものはやめられないから、間食でなく食後に食べるようにしたわ。」、
「食事はやっぱり守れないけど、運動なら出来る。毎日一万歩は歩いているよ!」など、
皆さん全部は出来なくても、なにかしらは必ず治療のために取り組まれていることはあるのです。

私の上司が言います。

「全員100点は無理。でも赤点の人を可能な限りなくす努力目標を考えよ!お前なら出来るはず。」
私を今のここまでに育てあげてくださる恩師の見習うべき匠の技・・・。
人間の努力は糖尿病治療に限らず、あらゆることに共通する目標でもあるのです。

私一人では、出来ることは限られますので、4月よりさらにスタッフを増員しました!
医師、看護師、管理栄養士、クリニカルサービス(受付)…と、いつものメンバーの中に、
糖尿病療養指導士(CDEJ)、健康運動指導士、病態専門栄養師、
そして、心理療法士、治験コーディネーター(CRC)など、糖尿病の治療にも詳しく、
かつ糖尿病の療養生活の難しさにも理解の深いスタッフを揃え、

『何が出来るのか』

これを、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

そして、命ある我々はみな健康で幸せになれますように・・・。
強く、強く、願います。

シリーズ生活習慣病 第68弾!

「筆遣い」

今年は、”明るく元気な心と身体作りを” と、
1月より鶴間の分院で、当院の患者さんを対象に、『体操教室』をはじめました。
プロの健康運動指導士に教えていただくその内容は…!

”全身の筋肉を目覚めさせる!” です!!

運動は、嫌い・寒い・辛そう・つまらない…など、負の形容詞が飛び交う患者さんでも、
さすがスーパー健康運動指導士さんと申しますか、室内でイスに座ったままの
楽な姿勢で、会話も楽しく教えていただくと、自然と笑顔がこぼれます。

そして、日頃使わない筋肉をゆっくり感じながら行うストレッチ&トレーニングは
まさに目からウロコ!!
私も時々参加し、楽しんでおります。

筋肉は使わないとどんどん減ってゆき、
いつか自力で立ち上がる・起き上がることも出来ない、
いわゆる『寝たきり』になってしまいます。
「最近疲れやすい…」
むむっ!これは筋肉不足なのかも!?

実は、筋肉を増やすと疲れなくなるのです。

「運動すると、筋肉痛が辛くって…」
そう、筋肉を使って筋肉痛になるのは筋肉の繊維が壊れた証拠。
それを修復する途中で、筋肉が以前より増えていくのです。

ですので、筋肉痛のあるうちは、そこの筋肉は休ませ、痛みがなくなったら
また使って…を繰り返して、筋肉を増やすのが正しい方法、疲れないコツなのです。

正しい筋肉の鍛え方は、毎日同じ筋肉を使うのではなく、
日替わりメニューで程よい筋肉痛(ウチのスタッフは”イタキモチイイ”と言っています)に
なる程度の運動をコツコツと行って、筋肉もコツコツと増やしていくことなのです。
じっくり取り組むことが大切です。

”コツコツ”がしつこかったですかね(笑)?

糖尿病の治療のひとつに、『運動療法』があります。
有酸素運動であるウォーキングや散歩だけでなく、筋肉トレーニングでも、
インスリン(血糖を下げるホルモン)の効きが良くなり、
血糖値があがりにくい体質に変化することができます。

なんと、その効力は2日間のみ。
運動を2日休むと元の体に戻ってしまうので、運動は少なくとも2日に1回はお願いします。

今年の次男の書初めが、『心一つに』。
障害があるため上手くは書けませんが、なかなか味のある芸術的な作品に
仕上がりました(親バカ!)

毛筆は難しいと思われがちですが、運動と同じく、コツコツとじっくり取り組むと
楽しいものですよ!

シリーズ生活習慣病 第67弾!

「命をつなぐ水」

今年の冬はとても寒いですね。
その寒い中でも通院される患者様を、温かくお迎えすべく、
当院ではホットドリンク(もちろん0Kcalのお茶程度です!)をご用意し、
患者様にご好評いただいております。

実は、他にも意外な目的がありまして…

診察時の会話でこの時期驚くのは、患者様の水分摂取の少なさです。
「水分(水やコーヒー、お茶を含め)は、1日2リットルは飲んで欲しい。」とお話しすると、
「え?1日1リットルくらいしか飲んでいない…。」と、驚かれる方が多いのです。

糖尿病の合併症の1つに、『糖尿病腎症』があります。
長年の糖尿病のコントロールの状態などで患うもので、全員が患うものでもないのですが、
腎臓の主な働きのひとつ、『身体にある不要なもの(老廃物など)を、尿に溶かして身体から出す』
ためには、大量の水分が必要となります。
その腎臓の働きを助ける(腎臓を傷めない)ためにも、水分はしっかりととっていただきたいものです。

また、脳梗塞や心筋梗塞なども、水分摂取が少なく、脱水で血液がドロドロのときに起こりやすい
ものなので、常に身体は水分で潤っている状態にしておきたいものです。

もちろん、心臓病や腎臓病の状態によって、逆に『水分制限』が必要となる方もいらっしゃいます。
ご自分はどの状態なのか、担当医師に確認することが第一ですね。

「1日2リットル飲むためには、”1時間にコップ1杯分”をちょこちょこ口にしてください。」
と、お願いしている以上、
「だって、ここには水がない。」
と、言わせないため(笑!?)待合室に温水と冷水が出る機械を設置しました。

寒い日に、温かい飲み物で、心も身体も潤ってくださいね。

シリーズ生活習慣病 第66弾!

「インスリンと養子」

前回のインスリンの話題はものすごい反響で、『自分で注射をしたい』という
患者さんが後を絶ちませんでした。
今までどんなに熱心にすすめても、『はい』と言わなかった患者さんでも、
嬉々としてインスリンの打ち方を習う姿には、やや複雑な気持ち…。

とはいえ、当然のことですが、皆さん血糖値は改善し、スタッフと手を取り合い
喜んでいらっしゃいます。

しかし、世の中には理不尽な落とし穴が…。
金城先生がいつも怒りをあらわにする事件簿がいつくかあります。

「インスリンと判り、面接で落とされました。」

低血糖をおこすと大惨事になる飛行機のパイロットならまだしも、
一般的な労働は全く問題無いことは、これを読んでくださる方なら
すぐ御理解いただけるはず。差別もいいところですよね!

ましてや糖尿病の方が就職出来ない世の中にでもなれば、
日本の労働者の2割は失業します。

「インスリンの方は無理、と言われ、親が施設に入居出来ず…。」

急性アレルギーショックから命を救う、[エピペン]という携帯用注射は、その場にいる人が
誰でも打つことが出来る、いわば[AED]同様に医療行為にあたりません。
それなのに、インスリンは医療行為のため、介護スタッフは注射出来ないからと、
本当はインスリン注射が必要なのに、入居したいために飲み薬だけで治療を続けて
高血糖が続いている…考えられない悪法です!

去年の9月、サンフランシスコ郊外の公園に「親子の人種が違う」家族の写真が新聞に。
国際養子のNPOでめぐり合った、ニコニコ顔の親子の姿…。
とても感動致しました。

養子という選択肢がごく普通に語られる日が来ることを願いつつ、
「ああ、インスリンの人ね。別に問題ないですよ。」という言葉が
ごく普通である日が来ることも、願わずにいられません。

今年も頑張って行きましょうね。

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